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『陰獣』江戸川乱歩:読書感想

春陽堂文庫  カバー挿画;多賀新 カバーデザイン;後藤勉

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あらすじ
 探偵小説作家の「私」は、愛読者である美貌の人妻・小山田静子から奇妙な相談を受ける。分断を騒がす謎の探偵小説作家・大江春泥の正体が静子の元恋人・平田一郎であり、かつて静子に恋破れた彼が復讐のため小山田家の周囲を徘徊しているというのだ……その真相をさぐる主人公の前に展開していった驚嘆すべき真相とは?


1.陰獣
2.盗難
3.踊る一寸法師
4.覆面の舞踏者

 初期の名作を四編を収録



 ↓ 以下、ネタバレあり。





    1.陰獣

     このドラマ好きで観る度思います。
     こんだけの犯罪思いつく才気とやる度胸とやり遂げる根性・忍耐あるなら、もっとうまく夫を手懐けられそう。夫の財産当てにしなくても、自分で稼げそうな気がします。
     大江春泥で稼いだお金は何処に隠したんだろ? 下手したら相続の時、夫の財産と見做されて親戚に分捕られちゃったりしない?



     原作では明智小五郎出てこないんですね。
    「私」は、明智の友人の作家でも無いんですよね。
    「私」は事件の真相に疑いを持ったまま終わるんですね。
    犯人だとしても犯人じゃないとしても、自殺するかなぁ~
    犯人だったら、「私」も殺しちゃえばイイのにと思いました。
    同じ推理作家としてトリックを見破られた敗北感で自殺したのかな?
     サロメを織り込んだドラマ、三田村邦彦と古手川祐子のは、原作通り明智探偵出て来ないから、男を手玉にとる悪女ってだけじゃなく、憧れる作家と嫌悪される作家の戦いに比重おいてましたね。
    隅田川に桜が散っていたような気がするんですが、あれは綺麗な映像でしたね。


     この作品以外は全部、明智小五郎がM女に翻弄されるパターン。「D坂の殺人事件」でもM女演じていた佳那晃子。
    淑やかな美女の白いうなじにチラッと見える蚯蚓腫れ。そりゃエロさ倍増ですね。でも、陰獣ってエロい意味じゃなかったんですね。初めて知りました。


     稲垣吾郎と秋吉久美子のドラマ、もう二十年近くも前のことだったんだぁ~つい数年前のような気がしてた……


     古手川裕子のはM女に調教されてはいないようでしたね。
    西洋で覚えた禿散らかし夫のプレイに嫌悪してたよう。

     それで思い出しました。ずっと我慢していたんだけど、ついに抑えきれずカミングアウトしてしまった妻。された夫は、「俺そう言う趣味無いから、外でやって」と返したそう。妻はそれ以来晴れて夫公認で、もう一人の”御主人様”を手に入れたのでありました。めでたし、めでたし、のご夫婦の日記ネットで読んだことがあります(^^♪
     
     性癖が合わないご夫婦、どの辺で妥協点見つけてるんでしょうか?


    2.盗難
         

    あらすじ[ウィキペディア]
     「私」が宗教団体の教会で働いていた頃のことである。ある時、不思議な予告状が届いた。本日夜十二時に金庫の中の金を頂戴する、と言う内容の予告状なのである。「私」と主任は警官に相談し、その夜、警官に居てもらった。そうこうしているうちに、予告時間は過ぎ去ってしまった。「私」と主任は、予告状はイタズラだったのか、と安心して金庫を開けたのだが…。




     詐欺っぽい強盗ですよね。ルパンとかやりそうな手口。ピストルで脅すのが粋じゃないなぁ~強盗の言ってたことは本当なのか、偽札と思ってお金を渡したのか、真相は藪の中。そもそも「私」のお金じゃないし、盗られても損した訳じゃない。宗教信じていた訳でもないから、辞めちゃったし。奥さんの晴着買えて良かったよね。 


    3.踊る一寸法師
         

    あらすじ[ウィキペディア]
     あるサーカス団には、緑さんと呼ばれる一寸法師がいた。彼はいつもみんなからいじめられていた。
    ある時、緑さんをいつもいじめている紫繻子の男が、緑さんに隠し芸を見せるようにと提案した。緑さんは美人獄門の魔術、と呼ばれる奇術をすることになった。箱の中に女性を入れ、その箱に外から剣を突き刺す、という奇術であった。奇術の被験者に、美しい玉乗りのお花が選ばれた。





     これってミステリでもホラーでもないですよね。
    リアルなサイコ? 現実に起こりそうな陰惨な事件。
    窮鼠猫を噛むって諺思い出しました。
    緑さんの扱いから狂気じみてたんだから、やり返されても仕方ないっしょ。私なら、いじめてる相手に命預けられませんけど。



    4.覆面の舞踏者

     まぁ~割と可愛いクラブなんじゃないでしょうか。
    主催者に悪意は無かったようですし。
     悪意あったとしたら、彼等二組に対してか?
    それとも友人の作為か?


     渡された番号の取り違え、よくありそう。
    自分で数字見間違える。
    本当は自分の番号だったのに、先に返事する他人が居て、なら自分は違うと思い込んで確かめない。明るい場のドラフト会議でも、そんなことあるんだから、仮面つけてたりすると、見間違ってもしょうがない。


     これからこの二組の夫婦、依然と変わらずやっていけるのでしょうか? 案外、奥様の方が椿事忘れられなかったりして……
    でもっとハードな秘密クラブに移行するとか。




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    tag : 江戸川乱歩 陰獣 踊る一寸法師 覆面の舞踏者 盗難 作家

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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