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『このミステリーがひどい!』小谷野敦:読書感想


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飛鳥新社
 40年以上に及ぶ推理小説渋猟の結論。
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 ↓ 以下、ネタバレあり。





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    ――あ、やっぱそう思うよね! と共感出来るところもあり、
    ――えぇ~そぉ? と納得出来ないところもありました。
    半々位かな?



     引っかかったところ

     お笑い芸人で何故あの人ひとりをあげたんだろう? 流れ弾に当たった人みたいで気の毒。一人だけ名前出すなら、大御所芸人あげて欲しかったな。



    p206
    それに、クローンであれば、顔かたちだけではなく趣味や性向も似るはずだが、この三人は全然似ていない。

    p210
     あと、殺人については、そもそも素質がなければできない行為なので、弟が「差別」されるのは、遺伝的素質がからんでいると考えるべきだし、

    p216
     親鸞の『歎異抄』に「わがこころのよくて殺さぬにはあらず」という有名な言葉があるが、私の考えでは、殺人というのは、戦争や戦国時代は別として、素質のある人間にしかできないものである。「人間を描く」系の推理小説では、しばしば、平凡な人間が追い詰められて殺人を犯したりするが、先天的素質がなければ殺人は犯せない。自殺もそうで、精神科医にかかると、親類に自殺者はいないかということをまず訊かれる。
     現代日本人は、遺伝的素質から目を背けようとする傾向があるが、一方で、DNA検査なども簡易化しているのだから、それへの抵抗であろうか。




     そのような研究結果欧米で出たのでしょうか? 
    私は、人間皆素質は持ってると思っていたので。
    環境は関係無い、となると希望も無いですね。
    私のような先天的素質を持っていると思われる人間には。


     私も読んだ中にバカミスあったかもしれないけど、気づきませんでしたね。ものすごく大きな金玉で、娘をさらった犯人を叩き殺した父親。なるほど、確かにバカミスだわ。それでもバカミスの帝王ではないんだ。 

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    p180
    こういうのは「元編集者利権」で、やり手の文藝編集者が小説を書くと、世話になった作家たちが選考委員をしている文学賞を貰う、という現象がままある。

     中略

     編集者から作家になって成功する人もいるが、そういうのは、村松友視のようにたいていは三十代くらいで世に出ているものだ。





     いわゆる、大人のお付き合いと言うものでしょうか。
    解説、帯書き頼まれるのも?


     

    p255
     しかし、推理小説好きの人が、「だって純文学はおもしろくない」と言ったとして、そういう人が「芥川賞受賞作」などを読んで「純文学」だと思っているとしたら、これは不幸なことである。芥川賞というのは、伝統的に、面白くない作品を選ぶことになっているからで、もちろんたまにいい作品がとることもあるが、両手で数えるほどしかない。むしろ、古典的な小説を読むべきである。そのあたりは『『こころ』は本当に名作か?』で案内しておいた。
     さてしかし、いやあなたが読んでもこのミステリーは本当に面白いと思いますよ、というのがあったら、遠慮なく推薦してもらいたいのである。要するに、実際はそう大したことのない作品が、出版社のカネの力とかでヨイショされている現状があって、これは推理小説には限らないのだが、それが良くない、と言いたいのであった。



     芥川賞も純文学も意識して読まないので知りませんでした。芥川賞は面白くない作品を選んでいるってのは、本当だったんだ。
     面白い面白くない、は個人的な好みの(その時の気分によっても左右される)問題だと思うので、これ面白いから是非読んで! と絶対的自信を持って人に推薦出来る作品はありません。推薦するとしたら、その人の趣味嗜好をリサーチしてからとなるでしょうね。

     ま、確かに、プロモーションビデオ作られてる作品観ると、この作家先生どんだけ売り上げ出版社から期待されてるんだよ! って感じたことあります。どの世界でもあることでしょうけど、やっぱり良くないことですよね。

     私は、『こころ』教科書で知って、図書館で借りて読みました。
    今読み返したら、面白く感じるかどうか、自信はありませんが。


     米澤穂信『柘榴』の父親を「顔がいい男」って、人気者って言う意味で書いたのでしょうか? 母親の回想では、顔は特に美形でもなくて、話し方が魅力的な男って語られていたから。けっこう細かいこと(私が突っ込むようなしょ~もないこと)突っ込んでらしたようだから。
    「このミステリーが面白い2015」の『満願』に触れるなら、私にとって難解な麻耶雄嵩についても触れて欲しかったな。
     

     比較文学者って言葉、初めて知りました。
    作家先生ってこう言う批評本、気にするんでしょうか?
    読むの中断した、記憶が無い、と書かれるより、自分の作品取り上げられなかったことに傷つくんでしょうか?
    バッサバッサ切り捨てた著者に、戦いを挑む作家居たら面白いのに。


     切れ味鋭い著者が面白かったと言う作品、読んでみたいです。

    一位同点 筒井康隆『ロートレック荘事件』
    三位、貴志祐介『硝子のハンマー』
    四位、ヘレン・マクロイ『殺す者と殺される者』
    五位、中町信『模倣の殺意』(新人文学賞殺人事件)
    六位、北村薫『六の宮の姫君』
    七位、折原一『倒錯のロンド』



     

    一位の西村京太郎『天使の傷痕』

    だけ既読。
    私は社会派は好きではありません。
    あの殺害動機なら納得出来るんだ……

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    ジャンル : 小説・文学

    tag : このミステリーがひどい 小谷野敦 比較文学者 名作案内

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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