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『翼を持つ少女・BISビブリオバトル部』山本弘:読書感想


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あらすじ『東京創元社』
 中高一貫の美心国際学園(BIS)の高等部へ編入した、SF小説が大好きな15歳の少女・伏木空は、SFに理解のない同級生・埋火武人に誘われ、ビブリオバトル部に入部、個性的な五人の仲間と活動を始めるが……。
 「彼にSFを好きと言わせたい!」

 




 空の記憶容量が羨ましぃ~その十分の一、いや、百分の一の容量、記憶力貸してよぉ~SFの内容だけでなく(作者経歴も表紙イラストレーターのことも頭に入ってる)、ちゃんと勉強にも記憶容量残ってるんだから、便利でいいなぁ~どんだけ頭イイんだよぉ~!


 将来、記憶をシェアするってこと出来ないのかな? 同じ記憶を共有するってことじゃなくて、一人のはち切れそうな膨大な知識を持つ人間の記憶を分割して、私のような空洞の頭に振り分けるっての。どんだけ膨大な知識を持ってそれを役立てようとしても、体は一つでしょ。なら、体を分けて活用した方が効率イイと思う。


 森博嗣の『真賀田博士』なんか五歳位から自分の知識だけでも、アウトプットして他人に解らせるの面倒、その時間が惜しいって拒んでいたのに、他の人格まで何人も取り込んじゃうんだから、もったいない気がしていたので。博士の体だって一人なのに。




↓ 以下、ネタバレあり。





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     渡したラブレターを読まれないのは悲しい。が、人前で読み上げられるのは苦し過ぎる。それがイジメにつながっちゃうなんて、恋することが怖くなる。
     さりげなく本の感想で探りをいれたニクスが賢過ぎて(さすが! 部長の彼女)、武人の幼馴染みのセレナの探り方が鈍感過ぎると感じました。空がほっといて下さい、って態度してるのに、どんどん迫って来て、無礼って言うか。空もまっとうに相手せず、今日のビブリオバトルの練習したいので、って断れば良かったのに。ストレートな空の受け答えに、悪意が無く素直に反省する女の子で良かったです。そうだよね、武人の友達だから、性格悪い女の子な訳ないよね。



     淫行罪って19歳? 18歳以下? だっけ? (それくらい調べろとビブリオバトルメンバーに罵られそう)。部長はまだ18歳、二クスは14歳、どっちも未成年なら何の問題もない? 部長が二十歳に成った時に、問題になるのか? 十代でのこの年齢差は、部長はロリコンってことになるのか?
     18歳未満でした。親公認の仲なら大丈夫みたい。



     このゲームの勝利条件は、四つの国家すべての資産がゲーム開始時より増えていること。
    小学四年生の世界平和』ジョン・ハンター

     私もこの本読んでみたいです。どんな風に九歳や十歳の子供達全員が協力して勝利したのか知りたいです。




    p291
     しかし、公式の大会などでは、発表者は事前に本のタイトルを登録することになっている。怪しげな本ではないか、主催者がチェックするためだ。
    「でも、実際問題として、本の内容を見て主催者が発表を拒否するのは、問題があるでしょ」と俺。
    「どこまでがOKで、どこからがダメなのか、主催者の判断の基準が問われる。下手したら、それこそ、“言論の弾圧だ”って騒がれるかもしれない」
    「まったくだ」部長は深くうなずく。「ビブリオバトルのルールは本当に必要最小限だ。細かいことはルールで縛らず、参加者の良識にまかされている。それは素晴らしいことだと思う。だが逆に、悪意に対する明確なストッパーがないことを意味している。つまり、こうした問題は、個々のバトルの主催者や参加者が、個別に対応しなくちゃいけないんだ。
     反吐が出そうな思想を発表する自由はある。しかし、そういう思想に対して反論する自由も、もちろんある。本の中で間違ったことを書いたり、間違った本を紹介したりしたら、当然、叩かれる。叩かれる覚悟もなしに意見を発表しようと思うのは、虫のいい話だ。"撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ"――それが言論の自由ってもんだ。




     なかなか覚悟出来ないんですよね。ビブリオバトル部のメンバーみたいに、たくさんの本も読んでないし豊富な知識も無いので、本の中で間違ったことが書かれていても気づかない、曖昧な知識のままにして、何々みたいな? 疑問符で逃げちゃう。


     どんな思想も口を塞ぐことは出来ない。
    言論の自由思想の自由。反社会的な行動起こさなければ。
    妄想の自由も守られる。


    p387
    「ああ、今回はたまたまお前らが正しかったかもしれんな。だが、常にお前らが正しいという保証はどこにある? 世の中にはデマや誤情報があふれかえってるんだぞ。いつかそれにひっかかって、間違った判断をもとに間違った行動をしてしまわないと、なぜ断言できる? 自分たちはいつでも常に正しいという根拠でもあるのか?」
     俺たちは誰も答えられなかった。

    p389
     いいか、世の中で最も危険な思想は、悪じゃなく、正義だ。悪には罪悪感という歯止めがあるが、正義には歯止めなんかない。だからいくらでも暴走する。過去に起きた戦争やテロや大量虐殺も、多くの場合、それが正義だと信じた連中の暴走が起こしたものだ。そして、今も世界各地でそういうことが起きている」
     先生は俺の方を見た。





     今作の方が、次作の『幽霊なんか怖くない』より、BISビブリオバトル部のメンバーで、他校の差別主義者を叩きのめそうってとこが、分かり易くて面白かったですけどね。それでは空や銀が指摘した通り、b・全参加者がその場を楽しい場となるように配慮する。のビブリオバトルのルールに背くことになりますよね。


     私なんか一つの本、一つの作品、一つの記事みただけで検証しようとせず、そのまま信じちゃうから、気をつけなくちゃいけないと思いました。ネットがある便利な時代に居るんですものね。

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    ジャンル : 小説・文学

    tag : 翼を持つ少女 BISビブリオバトル部 山本弘 差別主義者 小学四年生の世界平和 思想の自由 言論の自由 ラブレター イジメ

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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