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映画『ミリオンダラー・ベイビー (2004)』感想

監督クリント・イーストウッド

     

解説『シネマトゥデイ』
 アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇した、クリント・イーストウッド監督の最新作。ボクシングに希望を見い出そうとする女性とそのトレーナーの心の葛藤(かっとう)を丹念に描いたヒューマン・ドラマ。アカデミー賞で2度の受賞をはたしたヒラリー・スワンクと初の受賞に輝いたモーガン・フリーマンの演技は要チェック。



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あらすじ『シネマトゥデイ』
 ロサンゼルスで古いボクシングジムを営むフランキー(クリント・イーストウッド)は、タイトルマッチに挑戦寸前で、唯一の金のたまごでもある選手によそのジムに移籍され意気消沈していた。






 お正月の地上波を録画しておいたものを、お盆過ぎてからやっと観終えました。ボクシング好きじゃないのと、字幕が苦手なので。
 そもそも、『ミリオネラ何ちゃら』とか言ってたような、インド映画と間違えて録画したせい。



 ↓ 以下、ネタバレあり。





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     映画館まで観に行って、こんな哀しい最後を迎える映画観たくない、と思いました。


     この映画、アカデミー賞四部門とったし話題になったけど、色々騒動が持ち上がったそうです。
     全ての批判を、「映画上の演出」の一言で、跳ね除けたクリント・イーストウッド監督。強いなぁ~見習いたいものです。


     それでも、やっぱりツッコミます。


     マギーが動けない身体になった時、フランキーがエディに八つ当たりします。「お前のせいだ!」と。こんなことになるんじゃないかと判っていたから、女は引き受けたくなかったんだ、って。
    直ぐにフランキーはこの言葉を撤回して詫びるんだけど。
     私はイヤ、そうだろう、そう文句言いたくなる気持解かるよと思いました。マギーと娘を重ね合せて、嫌だったんだよね。怪我する度に、父親のようにオロオロしなければいけない自分を予感していたんだよね。


     鼻の骨折れた時、即席の処置するところ怖かった。ヒェ~私なら気絶してるね。フランキーの腕は、下手な医者より確かなんじゃないだろうか。マギー鼻つぶれて顔面変わるかと思ったけど、大丈夫だったよね。


     二人して海外を遠征したって言ってたけど、試合シーンばっかりだったので、ずっと同じ所で試合してるのかと思いました。


     ボクサーにつきものの、減量は必要なかったのね。


     ドイツ人の選手とマネジャーと60対40だとか、対戦交渉してた時、「観客は可愛い女の子が殴られたいと思うか?」ってフランキーが言ってた、可愛い女の子って30女のマギーの方? それまでの対戦相手は黒人のいかつい女性が多かったから、白人のマギーの方が可愛く観えるってこと?   


     二人が留守中のジム、トイレ修理もしなきゃいけないエディしか居ないで、やっていけるの? トイレわざと水漏れさせて、ボクサー達は何をしたかったの? 目障りな青年を、痛めつけて追い払いたかったの? この青年がよく分かりませんでした。残念な子なのかな、ボクサーは無理だろうってこと。彼もフランキーは相手にするな、って言ってたのに、ほっておけないんだよね、エディって。


     このエディが、靴を履いてないで穴あき靴下を見せていた時、フランキーが「お金渡したら靴下買ってくれるか?」と聞きます。いや、靴下より靴じゃね? と思って聞いてたら、エディ、ギャンブル狂? それじゃあ幾らお金渡してもドブに捨てるようなもんだよね。フランキーの心配事が増えるばかり。
     エディには失明したのは、その時セコンドに着いていた自分が止めれなかったせいだ、って負い目あるから。エディは自分の意志でやったって後悔してないようだし、そんなに責任感じなくてもイイのにね。こんな軟な心で、今までよくボクサーに着いていられたものだ。エディがジムで働けなくなっても、生涯面倒看そう。

     
     そんなフランキーだもの、自分が起き損なった椅子にぶつかってマギーが頸椎第一第二損傷したら、そりゃ責任感じるよね。あの椅子にぶつからなきゃもしかしたら、脳震盪位で済んだかもしれない。片目失明は避けられなかったかもしれないけど。


     で、マギーの心の支えになっていい家族が、フランキーの目から観ても酷過ぎる。見舞いに来ると連絡があってから、毎日マギーは窓を見つめ待っていた。数日してきた母妹、出所したばかりの弟? それとも妹の出所したばかりの夫? がディズニーランド帰りの様相で現れる。着替えて来るよう廊下で止めるフランキー。でも、家族じゃないフランキーは止める権利が無い。

     弁護士を連れて来た家族に、マギーの稼いだ金をボクシング連盟にとられないように、母親名義にする書類にサインするよう言って来た。これにも家族じゃないフランキーは止められない。マギーにも、病室から出るよう言われ、しぶしぶ退去。マギー家族に言いなりになっちゃうのかと思っちゃった。

     まぁ~ある意味正直な家族だと思うんだけど、少しはいたわりの態度見せれば、マギーを騙して難なくサインさせること出来たと思うに。マギーのような場合、代理人に署名してもらうのか? 口頭でOKなのか? 「ペンを口に咥えさせたら?」と極悪非道の妹。止めない弁護士。口からペンが落ちて、落として? マギーの怒りが爆発。無理強いするなら、自分が買ってやった家を、母が生活保護費欲しさに自分名義にしてないこと告発してやる! と啖呵切って追い返した。この時は胸がスッとした。

     確かに、他人事ながら、この家族にゃもう一銭もやりたくない! った思った。例えボクシング連盟に全財産とられても。治療費はボクシング連盟がみてくれるってことで、そこは安心しました。
     まぁ~私としてはあそこで、あんた達にやる位なら私フランキーと結婚して全財産預けるわ! って言って欲しかったですね。家族以上にマギーのこと心配しているフランキーを蔑ろにしていたこと思うとね。当て擦りして欲しかった。


     マギーとフランキーの仲は、子供の時亡くなった父を想うファザコン娘と、たった一人の娘に手紙を受け取ってすらもらえない憐れな父親、って言う父娘の関係だけどね。


     長年愛されたい、認めて貰いたい、と13の頃からウェイトレスしてせっせと仕送りし続けていたマギーが、母を見限れたのは良かったけど、生きる希望も潰えた。フランキーがマッサージしてるし、スタッフの手厚い看護受けてるんだけど、寝返りも出来ないマギーは床ずれ出来るし、そのうち片足が壊死し切断する。フランキーに殺してと訴える彼女。毎週、教会に通ってるフランキーは、そんなこと出来ないと断る。するとマギーは舌を噛む。応急処置がされ一命を取り留める、ここが医療の残酷さだと感じた。

     そしたら、マギーはスタッフの目を盗んでまた舌を噛み切った。今度は舌を噛み切れないようにした。ここまで来ると、マギー可哀想だったな。自尊心ずたずたに傷つけられたよね。フランキーが耐えられないの解かった。エディの目にも。「あなたは関わってはいけません」、安楽死を頼まれたと相談した神父? 牧師? に厳命されていたけど、やっぱりやっちゃうよね。呼吸装置を止めるだけじゃなく、苦しまないよう薬も注射してあげて。もうマギーは喋れない状態だった。フランキーの言ってることやろうとしてること理解してるかは解からなかったけど。


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     ここが物議になったとこらしい。アメリカでは何処でも安楽死が認められているそうだ。そりゃ良かった、と安心。


     最後の試合は、ギリギリのギリで、マギーが負けたことになってたのが変。審判、相手に、今度反則したら失格だぞ、って言ってたから、マギーの勝ちになるんじゃない? そりゃマギーもお尻打つとか、反則したけど、殺すのも厭わないような相手の反則に比べりゃ可愛いもの。現実には、あんなことしたら、相手訴えられるって書いてありました。これにも納得、安心しました。

     でも、あれ疑問なんだけど、相手と交渉した時賞金を50:50にするって言ってなかったけ? それなら、相手もそんな際どい反則してまで勝たなきゃいけなかったのか? マギーは交渉のこと知らないようだし、手を抜くとか出来ない性格。


     マギーの家族がね。マギーを苛めることで団結してるって言うか。どうして、あぁなれるんだろう? 煽てて扱き使えばイイのに、と思うのに。ドSの家族を持つと、独り犠牲にされた子供はドMになって尽くさなければいけないのか? マギーは掘っても掘っても出ない枯れた泉に、必死になって愛情を求めようとしてた。私を見て、私を愛して、私を認めてって。こんなに家族に尽くしてるのよ、って。

     それがお金。エディのギャンブルと同じ、どんなにお金があってもドブに捨てるようなもの。そんな家族さっさと捨てちゃいなよ! それより自分で家族作りなよ、って関係無く観てると思うけど、これも不幸脳のなせる業なのかも。



     マギーもエディのように、自分がなりたくてボクサーになったのだし、鼻骨折した時、片目出血した時、フランキーに止められたとしても、きかなかったよね。だから、あのまま死んだとしても、エディの言ってるように、良い人生だったとまでは言えなくても、それほど悔いはなかったと思う。フランキーが悔いるようなこともなかった。ただ、フランキーを悲しませたことを悔いていた。


     マギーの下から、フランキーは何処に行ったんだろう? 
    何時もの教会? 娘の顔を見に?









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    ジャンル : 小説・文学

    tag : ミリオンダラー・ベイビー クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン ボクシング アカデミー賞 安楽死

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    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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