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『悪と仮面のルール』中村 文則:読書感想

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内容紹介
 僕は顔を変え、身分を変え、ただ彼女の幸福を願う―。
巨大な陰謀の裏には、誰にも知られることのない、ひとつの小さな物語があった。

 父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。それは、すべて屋敷に引き取られた養女、香織のためだった。
 十数年後、僕は自分の存在を消滅させるため顔を変え、他人の身分を手に入れ、人生の傍観者として生きる。そして、居場所が分からなくなっていた香織の調査を探偵に依頼する。街ではテログループ「JL」が爆発騒ぎを起こし、政治家を狙った連続殺人事件に発展。僕の周りには刑事がうろつき始める。香織にはまるで過去からの繰り返しのように、巨大な悪の影がつきまとっていた。
相次ぐテロ、不可解な殺人事件が続く中で、僕は運命にあがなう存在として彼女のために行動を起こす。そこには、「邪」の家系の本質ともいえる絶対的な男の存在があった。

 刑事、探偵、テログループ、邪の家系……世界の悪を超えようとする青年の疾走を描く。芥川賞作家が挑む渾身の書き下ろしサスペンス長編。新たなる、決定的代表作。



 ↓ 以下、ネタバレあり。





     最後解からなかったです。

     久喜文宏と耳の形まで違うのは、そこまで出来る整形外科医の腕のせい?

     刑事に向かって、あなたとは長いつきあいだったから、とわざと言ったのは、新谷として応えてあげたのか? ここ言葉通りだったら、このお話の根底から崩れるし、そんなこと考えたくない!


     整形外科医の所から空港へ向かおうとした時、また顔を変えたのかと思ってしまいました。でも、会田刑事迷わず近づいて来たし、吉岡恭子も狼狽えてないから、そんな筈ありませんよね?

     ここ関連あるのかな? 久喜幹彦が言ってた、自転車に乗っていた女性を轢いた自動車の運転手は、伊藤亮介のこと? 左手にリストバンドしていたのは、その事故で骨折したせい?


     『悪と仮面のルール』このタイトルもよく解からなかったです。

     久喜文宏ちっとも邪じゃないし、父親や兄と違ってそう言う風に育てられていないし、ただほっておかれただけ。愛情に飢えていただけ。邪に育っても仕方のない生い立ちの伊藤亮介にしても、人を殺すのは躊躇してるし、関係無い香織まで巻き込みたくないとか言ってるし、テログループに入ってるのを覗けば、まともに育っている。


     暗い過去のある探偵さん、整形外科医にしてもイイ人な感じ。行きずりで出会った吉岡恭子にしても、主人公を理解し過ぎるイイ女。で、探偵さんの粋な計らいでハッピーエンド。主人公が久喜家が執着した、香織も善良な女のままで最後はあっさりとした別れ。

     私、香織こそ邪の家系の血筋でそのまんま育っていたのかと思っていました。父に成り変わったように見えた兄久喜幹彦にしても、退屈していて死にたがっていたから、主人公と本気で戦う気がなく、あっさり死んでしまった。これといったどんでんがえしも(主人公が久喜文宏のままなら)なく、期待外れ。
     一つ位、リアルタイムの壮絶な悪が描写されていればピリ辛味になっただろうに。タイトル、前書きの割に甘目見かけ倒し。それどころか、道徳的なお話にも感じました。


     「人殺しは割に合わないからしない方が良い」
    例え14歳に成る前に戻れたとしても、文宏の立場だったらあぁするしかなかったと思う。本人が望んだように殺されても仕方ない父親だったとしても、手にかけた訳でも遺体すら視ずに済んだのに、苦しんだ主人公だからこその言葉。邪になっていた筈の父親も同じことを言ってたから、根っこはまともだったんだよね。
     人を殺しても何とも思わない人間はもう心が壊れている。だとすれば、父親は心が壊れて居なかったのか? 主人公の母親を地下室の下に閉じ込めていたところからして、とうに壊れていたと思う。母親の一部かと思って、屋敷に落ちている爪や皮膚の欠片を拾い集めていた主人公が憐れ。それでも11歳の息子に予告したのは、反撃するチャンスを与えてくれたのか? 父親も兄も邪になりきれていなかったように感じました。



     表紙から綾野剛をイメージしました。髪型のせいかなぁ~?






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    テーマ : 読書感想文
    ジャンル : 小説・文学

    tag : 悪と仮面のルール 中村 文則 邪の家系 久喜家 香織 整形

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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