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『四季彩のサロメまたは背徳の省察』森晶麿:読書感想

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内容紹介
私立扇央高校朗読部の主・華影忍(はなかげしのぶ)。
歩く女百科全書〉を自称する彼は、
新入部員の後輩、通称「カラス」から、
春休みに一目惚れした女子生徒を探してほしいと頼まれる。
だがカラスが探していたのは
「存在するはずのない」少女だった……。

カラスの仄かな恋心は、
嫉妬が引き起こした残酷な夏の事件、
軽薄さが全てを崩壊させた秋の事件を経て、
次第に忍と彼の婚約者の歪な関係へと繋がっていく――。

青い春の只中で、今は亡きサロメの幻影に囚われた
美しき男子高校生の一年を描く。



 『サロメ』に『背徳』。考察じゃなく、『省察』って何? 
背表紙見ただけで読むこと決めた作品。


      せい‐さつ【省察】
[名](スル)自分自身をかえりみて、そのよしあしを考えること。「自らの言動を―する」
コトバンク


 ↓ 以下、ネタバレあり。





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     もぉ~直ぐ騙される私は、二転、三転、四転位させられました。遊び尽くした男の行き先は……華影忍(ホスト名? 男役?)に相当人生経験つんだ年齢のような疲れも感じました。『悲しみよこんにちは』のような、子供の部分も残る若さゆえの残酷さ、なんでしょうね。


    p124
    「どうかしらね……想いに蓋をするのってとても難しいものよ」
     道子は『サロメ』のテキストを手にとる。
    「一枚皮をめくれば、私たち高校生なんてみんなサロメといっしょ。ほしい唇なら、首を切り落としてでも手に入れる」
     不意に強烈な風が吹き、窓がカタカタと音を立てる。
     確かに、若さとは獰猛な獣。それは俺も自覚している。





     神奈、何も殺すまでしなくても良かったのにね。忍のせいで巻き添えになった医師気の毒。しかも、SMプレイ? 医師を自分に夢中にさせるか、隠し撮りで脅すかすれば良かったのに。生理中と言うことで、獰猛になっていたからか。
     


    p111
     そう。俺は婚約者である驟子の尻は熱心に観察していたくせに、神奈や道子になると驟子ほどには尻を重視して見たことがなかったのだ。
     婚約者に求めるのは永遠の曲線だが、恋人に求めるのは一瞬の輝きだから。




     兄が自殺しなければ、驟子にプロポーズまでしなかったんじゃないの? 執事、春架の死が無ければ一年も続かなかったんじゃないの。

     それでも結婚に対してはそれなりの心構え持っていたんですね、忍。驟子春架にならないように部屋の鍵預かって、眠りにつくまでマッサージしてあげたりするなんて、高校生とは思えないほど極め細やかなサービス。情交も毎日なんて、いくら十代とは言え、同じ相手と一年間はキツクない? 


     恋人がキスしてる相手、弟だと気づいたのかな? それにしても、それだけで自殺するなんて、なんて心もか弱いおぼっちゃま。二十歳位の青年が、結婚したいと高校生紹介しようとしてもそれほど違和感感じなかったけど。父親が高校の理事長でモラルの意識が高い、からそうなるのか。自殺した息子の日記、あれ位で恥と思って破り捨てる父親の方が違和感。母親なら解かるけど。堅物の父に、硝子細工のような兄、それで弟はあんなになっちゃったの?


     私、思うんです。欲望に忠実過ぎると、かえってつまらなくなっちゃうんじゃないかって。何処かこれには絶対手を出しちゃいけないぞ! って自分を戒める聖域残して置かないと、面白くないんじゃないかと。デザイナーは使わない色を一色決めるって、里中満智子の漫画思い出しました。

     
     初体験が10歳の時と言う忍、プラトニックラブの悦び知らないままなんじゃないの。まだ童貞だった頃の好きな女の子との触れ合い、それ以上の異性との接触経験積んだ後でも、その時以上の幸福感味わったことない、って書いてた男の人も居たから。


     結局、一年間忍が愛した女性はどっちだったのか? なんか手がかりないかなぁ~驟子の日記は何処まで本物? どっちも知り尽くしていた忍が解からないんだから、私が解かる訳はないよね。
    私は、姉の方だと思うんだけどなぁ~
    忍にキスされて毒を移され、義父と関係を持ち、診察受けていた精神科医ともしてたみたいで、そんでカラスを誘惑したんだよね。自殺した執事ともしていたのかなぁ~。
    後はもう、どっちの女だったら、ライバルの姉妹に全てを話せたか、ってことかな。


     最期、忍を殺す気無かったんじゃないの? 忍直ぐよけれたし。カラスはあえてよけなかったから刺された。忍がブスリと刺されれば良かったのに。出来れば忍に殺されたかった? 自分で自分が抑えられなく、人を破滅へと導く自分に絶望して? 忍にとって忘れられない女になるため?



     読み終えて、ジュディ・オングの『魅せられて』と言う歌を思い出しました。「処女と少女と娼婦に淑女 How many いい顔~♪」と言う、郷ひろみの歌まで思い出してしまいました。今調べたら、どっちも阿木燿子の歌詞でした。


     忍以外にも淫魔が蔓延る扇央高校 に比べれば、昭和時代騒がれていた『ハレンチ学園』なんて、可愛いもんですぜ、だんな。




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    ジャンル : 小説・文学

    tag : 四季彩のサロメまたは背徳の省察 森晶麿 歩く女百科全書 朗読部 華影忍 驟子 春架

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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