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『ストレイヤーズ・クロニクルACT-2』本多孝好:読書感想

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              内容(「BOOK」データベースより)
 運動能力、聴力、記憶力…に常人とはかけ離れた能力を持つ、沙耶、隆二、良介。政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をするなか、殺人集団アゲハの創造主である大学教授リムの来日を知る。リムに復讐したいアゲハと、「アゲハを狩れ」と命じられた。彼らのスリリングな攻防に、若きセキュリティー会社社長・神谷昌樹が仕掛ける“ゲーム”、アゲハに部下を殺された警備会社社長・井原卓の報復作戦が重なる。混乱を極める死闘を制するのは―。新感覚アクション第2弾。




 ↓ 以下、ネタバレあり。




    ――えぇ、そうなの? ……そうか、なるほど、と思わず納得させられてしまった神谷昌樹の言葉。


    p016
    耳障りなエンジン音、扱いにくそうな大きな車体、個性を追求するあまり滑稽になり果てたフォルム。大人はどうしてあんな醜いものに乗りたがるのか、当時の昌樹は不思議で仕方なかった。けれど、今ならばわかる。他に金の使い道がなかったのだ。使い道のない金は、人を変態にする。



    p022
     この時点で昌樹の胸にあったのは、一つの仕事をいつも通り終えたというささやかな達成感だけだった。明日になればまた似たような仕事が持ち込まれ、同じように自分はこなしていくのだろう。その日常を繰り返せば、数年後には一生遊んで暮らせるだけの資産ができる。
     だから、何だ?
     一生、遊べるだけの金を持ち、一生遊んで暮らすのか? 不細工な車で不細工なレストランに乗りつけ、不細工な女と不細工な料理を食べ、不細工なマンションの不細工なベッドで不細工なセックスでもして暮らすのか?




     
     社会の勝ち組、若きセキュリティー会社社長は自分を取り囲む環境に飽きていた。


    p037
    「なあ、あんた。世界を壊したいと思ったこと、あるか?」
     口をついた声は自分の声ではないようだった。なぜそんなことを聞いたのか、昌樹自身にもわからなかった。男が訝しげに見返してきた。
    「思わない人間なんているのか?」
    「だったら、壊してみるか?」
     そう問いかけたときに気づいた。自分はこの男を誘っているのだと。




    p041
     だったらやはり、殺意というのは恋に似ている。



     中国のハッカーにセキュリティシステムを破られたから、中国要人暗殺を思いついたのなら、カラスをアカべエに見立てて、自衛隊のパックマンに狩らせたのも、酔っ払いに殴られそうになった時、助けてくれなかったのを根に持っていたからか? ピン男が洞察したように、動機は割と子供っぽい理由。

     そんな餓鬼、苦痛も無くあんなにあっさり殺されてイイもんかね。
    渡瀬って自ら手を下すこともあるのね。しかも、お前はマジシャンか!? ってくらい口先だけじゃなく手先も器用。被害者が見ている前で、小瓶からグラスに毒を入れてるし。超図々しいこいつのスペックこそすげぇ~


    そして、のきつ~い人間観察。

    p143
     目、耳、口。順に指で押さえて、三上氏は言った。
    「たとえ目の前で君らが殺されても、私は何もしない」
     三上氏は詫びるように頭を下げた。
     何も見ず、何も聞かず、当然何も語らない。渡瀬がどういう言い方をしたのかは知らないが、つまるところ三上氏に木偶になれと命じたのだろう。それを申し訳ないと三上氏は僕らに詫びている。それを屈辱に思う感性が抜け落ちていることに自覚がない。木偶になれ。渡瀬は木偶にそう命じたのだ。
    「頭を上げてください。僕らは大丈夫です」
     僕から順に視線を移し、最後に良介を見て三上氏はため息をついた。
    「まだこどもじゃないか
     良介と三上氏の息子とはさして変わらない年だ。
    「息子の件。君らだね?」
     肯定も否定もせず、僕は笑みを返した。
    「ありがとう」
     三上氏がまた頭を下げた。頭を下げることしかできない人間が頭を下げている。それだけのことだった。




     それでも頭を下げずにはいられないのが、人間なんだよね。みっともなくても。言い訳も言いたいし。


     スプリンクラーに仕込んだ硫酸。達がアゲハに勝てた最初で最後のチャンスだったと思う。でも、は優し過ぎる。
     あの時、学が死んでいたら、その場に居た達から感染してたよね。達の甘さが、自分達の、人類の命を助けたのか。


     地下深~い、シェルターに学を埋めても無理なの? それともロケットで、宇宙の彼方に飛ばせない? 大急ぎで無力化出来るワクチン開発する?



     自ら作り出したモノを制御出来ずに人は破滅してゆく。
    核とかそうだよね。子孫。そのうちロボットも。

     異端の能力、災害の救助活動に役立つんでないかい?




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    tag : ストレイヤーズ・クロニクルact2 本多孝好 超能力 アゲハ 異端 神谷昌樹

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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