スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ソロモンの偽証第III部法廷』宮部みゆき:読書感想

yjimage (2)yjimage (5)yjimage (10)

p267~9
『絞首台のカササギ』ブリューゲル
 フランドル派16世紀半ネーデルランド(オランダ)
 カササギは、嘘つき・密告者を表している。



amazon様から画像もお借りしてます。

ダウンロード

        内容紹介
 この裁判は仕組まれていた!? 最後の証人の登場に呆然となる法廷。驚天動地の完結篇! その証人はおずおずと証言台に立った。瞬間、真夏の法廷は沸騰し、やがて深い沈黙が支配していった。事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。告発状の主も、クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。見えざる手がこの裁判を操っていたのだとすれば……。驚愕と感動の評決が、今下る!




 ↓ 以下、ネタバレあり。





    yjimage (6)yjimage (8)yjimage (7)



     ――これこそ、非公開に出来なかったの? あそこまで話さなくても良かったのに。助手の反対尋問に樹里の捨て身の証言に、救われた気分になったけど。祭りの後が怖い。周囲の和彦を見る目が変わって環境も変わりそう。二学期からは登校するであろう樹里も嘘つきの烙印押されない? 松子を巻き添えにしてしまったことを懺悔したから、松子の両親だけでなく、三中から赦される?


     和彦の証言聞いてる中に、死者に対して怒り出した健一の心の声に、頷いていました。『重力ピエロ』を思い出しました。「理不尽な目にあったのに、なんでそんな幸福そうに笑ってられるの!? あなた達には私より不幸でいてくれなきゃ嫌なのよ」と言う嫉妬やっかみ。


     三中の誰にでも告白状を出す可能性があった。大出俊次を隙あらば貶めたいと思う生徒はごまんと居る。だから告発状の送り主を特定する必要は無い。告発状を送った樹里を庇うように、それまでのワル三人組みの悪行を和彦が並べた時、……もしかして、大出達のイジメを暴露する為に、柏木卓也が仕組んで和彦に頼んだんじゃないのか? と思ってしまいました。柏木卓也の好きな画が、ブリューゲルの『絞首台の上のカササギ』だったので、善いように解釈したんだけど、予想通りの人物像でしたね。

     兄宏之が嫉妬で目が眩んでいたわけじゃなかった。祖母の家に帰ったのは正解だった。真実を知ってもなお、「あの子は素晴らしい子だった」と懐かしむ父親に、自分の方が大人になって付き合っていかなくてはならないだろう。「俺もつまらない人間の一人だ。それで良い。つまらない人間だからこそ生きている意味は自分で見つける」宏之の心の声に、希望を感じました。

    yjimage_20150519211731519.jpgyjimage (9)yjimage (12)


     カササギは樹里のことを指すのか?
    では、『ソロモン』とは誰のことを指すのか?
    裁判に参加した生徒全員のことなのでしょうか?

     反則技で検事側の証人になった和彦なのかと思いましたが、和彦嘘はついていませんよね? 誰も、「あなたはクリスマスイブに何処にいましたか? 小林電気店の公衆電話から柏木卓也にかけてませんでしたか? 真夜中三中の屋上に行ってませんか? 柏木卓也を目撃しませんでしたか? 屋上で柏木卓也を突き落したのはあなたではありませんか?」なんて、誰も尋ねてないものね。弁護側の証人にも嘘はつかせてませんよね?


     『ソロモン』ってウイキィペアで見ると、私には、やり手の王様としか解からなかったので、魔法の指輪を貰い動物達とも話せるようになった人って通説で考えてみました。
     賢いと言えば、判事・検事・弁護人、三人とも当て嵌まるよね。聞き役で王と言えば、判事になるけど、判決を下したのは陪審員だし。井上康夫も嘘は言ってない、させてないよね。


     とすれば、弁護人の和彦と同様に、動物のような人間を説得して裁判を始めた検事の涼子になるのかなと思いました。聞き役ではっきり偽証したと言えるのは涼子だけだよね? 父が勤める警察を信じ大出が無罪であることを知っていた。告発状の送り主が樹里であると勘付いていた。告発状の中身が嘘だと知っていた。なのに、大出の殺人疑惑を晴らす裁判をする為に、樹里のことを信じなくてはならなかった。何と言う矛盾。樹里と言う爆弾を抱え込んでの葛藤、苦しかったろうに。告発状の主とされた松子の母親は言ってくれた。「あなたはまだ中学生なんだから逃げたって良いのよ」と。それでも涼子は最後までやり切った。すっごい精神力。

     社交辞令をまともに受け取ったまり子の要請を受けて(素直な人間の方が得をする例)、ボディガードになった挺士のヤマシンにしても。武士道? って位落ち着いてる。すごい中学生ばかりだ。

     私は、弁護側にわかファンで証言台に立った女子の態度にホッとしました。解かり易い表現をする陪審員委員長竹田の発言とか。



    yjimage (11)yjimage (3)yjimage (1)


     月日は流れ教師になって三中に帰って来たのは、当時両親を殺そうとした野田健一だった。「あれから僕達は友達になりました」の中に、大出達や樹里が入っていたらイイのにな。




    ↓ よろしければポチッと押してやって下さいまし。
    にほんブログ村 小説ブログ 脚本・シナリオへ

    にほんブログ村

    人気ブログランキングへ
    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ : 読書感想文
    ジャンル : 小説・文学

    tag : ソロモンの偽証第II部決意 宮部みゆき 絞首台の上のカササギ 神原和彦 柏木卓也

    コメント

    Secret

    プロフィール

    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    フリーエリア
    ↓よろしければポチッと押してやって下さいまし。 にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
    にほんブログ村

    人気ブログランキングへ
    カテゴリ
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    QRコード
    QR
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。