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『ソロモンの偽証ⅠⅠ部 決意』宮部みゆき:読書感想

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 『アイムホーム』観てて、へっ?! と感じたこと。万引って、商品持って店出たらアウト! じゃないの? ビデオとかの証拠無ければ立証されない、なんて何時からなったの? 巻き添えの交通事故で、自己に過失が無かったと証明出来なくて、損害賠償請求される時代だから、そんなのもアリ? あの場合、証明しなければいけないのは、どっち? 商品を盗られたお店側? 自分が持っている物がこの店の商品では無い、もしくは過去にこの店で買った商品だと証明する必要がある、客側?
 それでも土下座までする必要な無かったよね。店を出て商品を持って居なかった『戦う書店ガール』でも、副店長、店員にさせなかったし、土下座を強要することも罪になるって、きっぱり言ってたよね。


 三中の判事、検事、弁護人なら、法律知識できっちりやり返せそう。恐ろしい位、出来過ぎた中学生達です。私も大出俊次のように語彙が少なすぎて、他人に解かって貰えるように説明出来ないです。佐々木吾郎みたいに、即、間違った言葉使い訂正してくれる人、傍に居てくれたら便利だな。煩わしいか?

Amazon様から画像もお借りしてます。

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内容紹介

 期間はわずか15日。有志を集め証人を探せ! 14歳の夏をかけた決戦、カウントダウン! もう大人たちに任せておけない――。保身に身を窶す教師たちに見切りをつけ、一人の女子生徒が立ち上がった。校舎を覆う悪意の雲を拭い去り、隠された真実を暴くため、学校内裁判を開廷しよう! 教師による圧力に屈せず走り出す数名の有志たち。そして他校から名乗りを上げた弁護人の降臨。その手捌きに一同は戦慄した……。



 ↓ 以下、ネタバレあり。




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     物語冒頭で、小林電気店の主人が目撃した公衆電話の少年は、和彦だった、と断定する。それでは何故、柏木卓也に電話をかけた後気落ちしているように見えたのか? 柏木卓也は彼にだけは自殺予告をしていたのではないか? 和彦はそれをとめようと説得していたとか。


     それとも、和彦は話して居なかった両親のことで、柏木卓也に脅されていたのではないか? それで自宅からはかけれず公衆電話からかけたのではないか? 聞きいられず、周囲にバラされると怯えていた、とか? ――いや、両親のことじゃなく、二人が通っていた学習塾の閉鎖は、和彦が原因だったとか?



     それが、柏木卓也は本当に脅すつもりはなく、自分に会いに来て自殺を止めて欲しかったんではないか? 章子の言葉に、そう気づいたから、和彦は図書館で具合悪くなったんじゃないのか?



     何でも行動を一緒にしなくては、女の子の友情は成り立たないのでしょうか? ベタベタした付き合いが苦手な涼子と章子なら、それが可能にみえたので、二人が離れた時は哀しくなりました。創作志す人間なら、中学生裁判なんて、こんな珍しい体験に参加しないなんて、惜しくないの? 章子。


     章子が図書館で、和彦と健一に八つ当たり本音をぶちまけた時は嬉しかった。二人の友情はまだ終わってなかった。にわかに湧き出た弁護人ファンの女子から、涼子を庇った時には友情復活かと安心しました。


     大出、垣内の弁護士が、人情味のある人物で良かった。
    裁判の顧問になった北尾先生、ぶれないよねぇ~職員室は針の筵だろうに。教師で無くても、これほどメンタルも強い人間なかなか居ないよねぇ~

     
     モリリンを襲って逃亡している、垣内美奈絵を「イイ年をしてみっともない」と吐き捨てていた恵子も、充分愚かなことする素養ありそう。涼子から観ても、モロ女に成ってるものね。


     火の元の大出俊次は成長しだしている。口にする前に考えるってことを得とくしだした。和彦には嫌われたく無いって、コミュニケーション能力を身につけようとしている。人は、特に子供は接し方でこんなにも変わるものなのか。三人の境遇は可哀想だ。


     それでも、三人の悪ガキがしたことは許せないし、ちゃんと罪を認めて償うよう努力して欲しいと思う。天罰は下ったようだけど。大出は父が逮捕された。恐らく有罪になって執行猶予つかないだろう。井口充は後遺症が残りそうな大怪我を負って落第する。橋田祐太郎は、その慰謝料七百万を支払わなければならなくなった。


     それにしても、中学生同士の一体一の喧嘩で、それも被害者の方から絡んで来たって、目撃者も居るのに、刑事事件だとか損害賠償発生するの? これも理不尽。

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     裁判で証言台に立つと、涼子に報せて来た三宅樹里の声が戻った。「お前は嘘つきだ!」の誹謗中傷の手紙に、泣き明かしたせいで。そして今度は交通事故で亡くなった松子だけでなく、自分も一緒に目撃したと言い出す。「あなたも私を信じるとは言わなかった」と指摘する樹里に、「私はあなたを信じる」と心から応えた涼子。


     えぇ~嘘つき! ってのはホントじゃない。告発状を書いたのは、殺人を目撃したのは松子だったって、死人に口なしで都合悪いこと全て松子に被って貰おうとしてるじゃない。裁判では本当のことを言って欲しいな。せめて自分の中だけでも、巻き込んだ松子に済まない、って気持ち一生持ち続けて欲しいな。 



     始めは裁判の為にやむなく樹里側の言い分を聞き要求を飲んだ涼子。部屋に通され樹里の人となりを初めて知った。「私は、嘘つきじゃない!」と泣き震える樹里に、中学生女子として共感したのか? 検事として自覚が、樹里を信じると思えるようになったのか? 樹里本人じゃなく、他の証言者から、告発状の内容は嘘だと証明されたら、涼子どうするんだろう?


     樹里が保健室で不気味な笑いをした時、私も涼子のように、松子の死で助かったと喜んでいたのかと思いました。でも、その後直ぐ声を失ったので、罪の意識に苛まれてだと解かりました。人間は可笑しくない時でも笑ってしまう。佐々木吾郎の言う通り。


     裁判の準備だけで700ページも書けてしまう、サラッと読ませてしまう、作者の筆力はスゴイ!




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    tag : ソロモンの偽証第Ⅱ部決意 宮部みゆき 学校裁判 神原和彦 夏休み 課外活動

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    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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