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『ソロモンの偽証 第I部 事件』宮部みゆき:読書感想

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              内容紹介
 その法廷は十四歳の死で始まり偽証で完結した。五年ぶりの現代ミステリー巨編! クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した十四歳。その死は校舎に眠っていた悪意を揺り醒ました。目撃者を名乗る匿名の告発状が、やがて主役に躍り出る。新たな殺人計画、マスコミの過剰報道、そして犠牲者が一人、また一人。気づけば中学校は死を賭けたゲームの盤上にあった。死体は何を仕掛けたのか。真意を知っているのは誰!?





 単行本一巻700頁が三巻! 小野不由美の『屍鬼』より長いんだろうか? 手に取るの躊躇って居たんですけど、ついに読み始めてしまいました。


 ↓ 以下、ネタバレあり。






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     長い割に読み易い。長いだけあって、登場人物が次々と増えていくのが苦手。二百ページ位読んだ後だと、序盤で登場した人物、名前だけではどんな人物だったか判らなくなっていたりして。


     何処で判断謝った? 校長の対処は間違っていないと思う。
    警察が、遺族から息子は自殺しそうだったと聞いて、直ぐ自殺に決定! としたのは納得出来ない。手抜き過ぎる気がした。他の事件で忙しく、小さな事件には構ってられないのか。せめて、問題三人組のアリバイ位確かめて欲しかった。柏木君のことを聞いた時の感触で、あの子達はやっていない、と言う佐々木刑事の心証だけじゃなく。


     最初の保護者会に出席した親達は、柏木卓也がイジメとは関係無い自殺であってくれればって、安心したんでしょう? それを隠蔽だと突いて藪蛇にしてど~する。公立だよ。中学校閉鎖されちゃってもイイの?


     警察は自殺と判断した。遺族には告発状は届いて居ない。担任にも。なら、黙っておこう。差出人だけ探り当てて。そうしないと差出人の気持ちが治まらないだろうから。告発人が樹里だと判っても、本人を追求したりせず、自然に気持が治まってくれるのを期待した。担任はエコヒイキが露骨な学生気分が抜けないような女性だけど、告発状を切り裂いて捨てた、教師としての責任感が無い、と責められるのは気の毒だった。


     はなっから殺人と、決めつけているような、茂木記者にも腹が立った。札付き三人組みは、もう守ってやらなくてもイイと思えたが、告発状を書いた樹里、付き合った松子、父が刑事だから告発状を送られた涼子は、守ってやらなくては。柏木卓也の遺体発見し、両親を殺害しようとした野田健一も。そこが一過性のマスコミと、卒業まで責任を伴う学校は違う。真実、正義でも、人を救えないこともある。


     中学生だから幼い、愚かなことをしている、とは思えなかった。大人だって、分別を失くすと、子供と同じだと思った。担任の隣の女と、樹里が同じに見えた。樹里の方は、告発状を出したまでの気持ちは解かる。あんなイジメ受けて居たらね。松子みたいに対処出来たら良かったんだけどね。少しは松子を見習ったら良かったんだけどね。樹里は嫌われて居て、松子は好かれていた。イジメを親に言えるかどうか、二人の分かれ道はここだったのか? 樹里に付き合って車に弾かれた松子、気の毒だった。樹里が突き飛ばした訳じゃないんだよね?


     子供達も色んな親持って苦労してるんだね。
    三宅樹里、野田健一、柏木宏之の親には腹が立つ。柏木卓也も、兄の言うような少年だったら、病弱を盾に家族を支配する、野田健一の母のように嫌な奴だ。暴力事件も金と脅しで取り消せると思っている大出親子も、消えて欲しい。バブルのこの時期、大出の職業は勢いあったし、暴力団体ともつながりあったろうから、正義を貫くには相当な度胸がいたんだろうね。古い家の方が放火されて痴呆の祖母が亡くなって、いい気味だって言う生徒も居た。樹里の気持ちが分かったように、その気持ちは分かる。でも、多分火災保険に入ってただろうし、焼け太りするんじゃない? 肝心の悪たれ父子は無事だし。


     樹里もね、あれだけのことするなら、イジメを受けていたこと告白出来たらイイのに。樹里の両親も、ニキビ治療位協力してあげてよ!鈍感過ぎる。母親が日記盗みてること気づいて居るのなら、自殺を実行しそうになったほど、ニキビで傷ついていること、書いてやればイイのに。

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     森内教諭の隣の女、垣内美奈江の、嫌がらせが不毛だ。それだけのエネルギーかけるなら、夫を奪っていった女に嫌がらせすればイイのに。それも刑事事件にされない程度の。『恋愛中毒』で、夫の愛人に嫌がらせし続けた妻、夫に刑事告訴されて、執行猶予ついてたもんな。夫の職場に中傷する手紙出しちゃって、証拠に残るじゃない。裁判にも不利じゃない。

     別れたくないなら、ちゃんと専門家に相談して、ちゃんとお金貰って妻としての権利を主張すればイイのに。夫は、離婚に応じないなら毎月のお金払わないよ、って言ってたけど、夫は払わなければならない義務がある。有責者の離婚って、別居状態が長くて配偶者に惨めな思いをさせない状態になって初めて認められるもの。夫が言ってた程簡単じゃない。夫は急がない、って言ってたけど、子供出来たらのんびり構えていられない筈。離婚成立しても、今度は女に慰謝料請求してやればイイじゃない。


    ――あぁ~卒業式で泣かないとぉ~冷たい人と言われそう ♪



     柏木君と親しい訳でもなかったのだから泣けない、クラスメートが亡くなったからと言って悲しんでるふりをするのも嫌な涼子。その気持ち分かります。斎藤由貴の『卒業』のワンフレーズを思い出しました。
     クラスメートが亡くなったと聞いた途端、泣けるまりこ。おそらく、彼等の担任モリリンも、状況に応じて演技が上手な女子生徒だったのでしょう。学校も一つの社会、その社会にちゃんと適応出来た生徒、と自己評価していますから。






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    ジャンル : 小説・文学

    tag : ソロモンの偽証 宮部みゆき クリスマス 柏木卓也 藤野涼子 告発状 札付き もりりん

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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