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『化石少女』麻耶雄嵩:読書感想

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   内容紹介
 学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。京の名門高校に次々起こる凶悪事件。古生物部の部長にして化石オタクのまりあが、たった一人の男子部員をお供に繰り出す、奇天烈な推理の数々とは?
p295
 いや、確かにまりあは黙って座っていれば美人ではあるが、いったん動き、しゃべり始めると途端に馬脚を現す。いわばスチール写真だけの二次元美人なのだ。しかし蓼食う虫も好き好きというから……。




 麻耶雄嵩のような作品も、イヤミスに入るのでしょうか? 後味の悪い推理小説と言う別ジャンルなのでしょうか? 全編ラノベ風にコミカルこの作品も、この作者様ならではの期待を裏切らないオチでしたね。
 

 古生物にまったく興味も知識も無いので、まりあの言語は理解出来なくて面白く思えませんでした。合ってんのか、彰が指摘するように荒唐無稽なのか判別出来ない、まりあの推理にもイライラしてしまいました。多分、最終章ではワトソン役の彰が真相を暴いてくれるんだろうと、期待して読みました。



↓ 以下、ネタバレあり。





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     第二章、第四章は、自然現象と偶然につぐ偶然で、犯人に有利な方に動く。第五章以外は、間の悪いところに居合わせた人物が容疑者として拘束され続けるのが、嫌。

     第五章の旧校舎での犯行は、大雑把、クロロフォルムで眠らせられなかったかもしれないし、同行の二人に気づかれたかもしれない。失敗した場合、すでに殺人犯している二人は協力してくれたと思うから、犯人にとって一番安全な犯罪だったのかもしれない。これは演劇部の人間がやりそう。ただ、自殺なら本人の指紋が手摺に無いとオカシイんじゃないかと思う。雨で流されたのか? 屋上から落ちたのと、四階から落ちたのとの違いは判らないかもしれないが、第二章の三階から落ちたのと一階から落ちたのとの違いは判るんじゃないのかな? 自殺にみせかけたのと違って、始めから殺人として捜査したのだから。

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     トリックとしてはうまいな、と思ったのは第一章の警官とシーラカンスの扮装。東大合格間違いナシの秀才と聞けば固い頭かと思いきや、演劇部の衣装から盗み出すとか、あろうことか古生物部の遺物となっていたシーラカンスを持ち出して被るとか、その発想が斬新、目撃者になる生徒の前を、二度も歩ける度胸にも感心。警官を呼んでから犯行を行ったってとこもスゴイ度胸あるよね。犯行後、彰とぶつかりそうになったわけだし、正体を知られたと後から彰、命狙われても不思議じゃないのに、それからも何食わぬ顔で会いに来る。


    p249
    「でも、死んだあとも怪談のネタにされるんじゃ、浮かばれませんね」
    「まあな。彼らにしても嘘ではなく、本気で聞こえたりしているのだろうから責めるわけにもいかないが……。そもそも心というのは脳が生み出す電気信号に過ぎない。魂とはただの電気信号の集合体だよ。それでも生きている間は唯一無二の立派な人格だが、死ねば放電してお終いだ。だから死には何の意味もない。選択する価値もない。何かされたら、生きて必ず報復する。知恵を絞って、十倍返しでいたぶる。それが正しい人の道だ」
     彼らしい陰険な座右の銘だ。途中までは良い話をしていたように思えたのだが……。




     第三章は、それほど苦労せずの犯罪で楽だよね。ディクスン・カー? これも都合良く室内に倒れてくれたから良かったけど、武器も下に墜ちて居たら駄目だよね。


     第六章は、偶発的だったとは言え、ギリギリの犯行だよね。まりあや生徒会長、用務員誰かがもっと早く現れて居たら、現行犯でしょ。あの場で本人に問い詰めるより、まりあを囮にして見張ってて、相手を現行犯で捕まえる方が良かったと思うけど。あの時の彰にはそんな余裕もまりあに危険を犯させる気も無かったんだろうね。


     第四章で、まりあの推理に、冷静で居られなかった生徒会長。全ての犯行解かっていた? もしかして、彼が指示していたとか。


     二年間で自殺した生徒が二人。一年間で殺害された生徒が三人。生徒会役員も行っていた合宿所では、第一発見者。いくら名門進学校でも、こんな物騒な学園、イイとこの親が通わせる? 始めの中は様子見の自宅待機、三件目位からそっこーで転校させない?




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    テーマ : 読書感想文
    ジャンル : 小説・文学

    tag : 化石少女 麻耶雄嵩 古生物部 生徒会

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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