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『性痴』高木彬光:読書感想

ミステリーアンソロジー『THE 名探偵』より。(ジョイ・ノベルス) 単行本(ソフトカバー) 2014/8/28有楽出版社

                

 内容紹介
 明智小五郎、神津恭介、中村雅楽……ミステリー界の巨匠たちが生み出した名探偵がこの1冊に集結! 探偵小説の魅力が満載の短編集です。
 カバーイラストは、アニメーター・イラストレーターとして若いファンに絶大な人気を誇る田中達之氏。彼の独特な世界観が時代を超えた物語の面白さを存分に引き立ててくれます。

【収録作品】
■江戸川乱歩「心理試験」
■角田喜久雄「五人の子ども」
高木彬光性痴
■福永武彦「温室事件」
■仁木悦子「灰色の手袋」
■戸板康二「團十郎切腹事件」




 ↓ 以下、ネタバレあり。





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     「性痴」って言葉、初めて見ました。不感症とかじゃないようです。むしろ、逆の意味。関係のあった男の肉体的特徴を残らず並べ立て、言って良いことと悪いことの区別がつかない。男性を肉体の好き嫌いだけで判断し、いったん気に入ったら、どんな手練手管を用いっても男性を肉体的に制圧しなければ気が済まない。それで熱しやすく冷めやい。

     女性に不感症気味の神津恭介も、あわや性痴と呼ばれる女社長の毒牙にかかるところでした。付き合った男を破滅させる女性、悪意が無いのに運が悪い下げマンじゃなく、飽きた、裏切った男を故意に神経衰弱に陥れる、何時殺されてもしょうのない女だったようです。これだけ好き放題に生きて、その結果殺されるならイイじゃない。


     十年前死んだと認められていた夫からの連絡、あれも女社長の作り話と、最後に神津は思ったようですけど、そうなると元秘書の、私がやりました、の告白はどうなるんでしょう?


     女社長と付き合っていた歌手と恋仲になったばかりに、クビになり、嫌がらせをうけていたと思われる元秘書。警察に対し自分の身を持って、愛する男を護る姿が、アガサ・クリスティの『検察側の証人』を思い出しました。そこまで殺人者の他人を想い、自分を犠牲に出来るものなのか。神津は探偵だから、真相はそう重要でも無いのかも。


     でも、角田喜久雄の「五人の子ども」の加賀美警部の時と違って、そんなに庇う程の身代わり、犯人なのか? と思いました。被害者は確かに酷いけど。





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    テーマ : 読書感想文
    ジャンル : 小説・文学

    tag : 性痴 高木彬光 田中達之 神津恭介 神経衰弱

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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