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『五人の子ども』角田喜久雄:読書感想

ミステリーアンソロジー『THE 名探偵』より。(ジョイ・ノベルス) 単行本(ソフトカバー) 2014/8/28有楽出版社
            

 内容紹介
 明智小五郎、神津恭介、中村雅楽……ミステリー界の巨匠たちが生み出した名探偵がこの1冊に集結! 探偵小説の魅力が満載の短編集です。
 カバーイラストは、アニメーター・イラストレーターとして若いファンに絶大な人気を誇る田中達之氏。彼の独特な世界観が時代を超えた物語の面白さを存分に引き立ててくれます。

【収録作品】
■江戸川乱歩「心理試験」
角田喜久雄五人の子ども
■高木彬光「性痴」
■福永武彦「温室事件」
■仁木悦子「灰色の手袋」
■戸板康二「團十郎切腹事件」




 ↓ 以下、ネタバレあり。





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     メグレ警視って人情派なのでしょうか。加賀美さん、警察にしては優しいです。私は、真相を追う側の人間の、こう言う目の瞑り方は良いんじゃないかと思います。


     弾丸が肺に入って働けない夫、肺病で療養しなければならない妻の弟、乳飲み子と幼子をかかえる妻。政府に勧められた満州の株券は紙切れとなり、空襲で家も焼けバラック暮らし。前日に夫婦の最期の晩餐に、居合わせてしまった警部。真実を追求すると、七人の人間が飢え死にする――分かり過ぎる位、分かったからこその判断だと思います。ミステリーって感じしなくて、戦争の悲劇ですね。


     戦後間もなくでも保険って機能してたんですね。亡くなった坂田の立場じゃあぁするしかなかったでしょう。それを思いついてから実行するまでの夫の気持ちを思うと、絶命するまでの苦しみを想像すると、これもまた残酷な話だと思います。

     でも、あぁ言う死に方されて、誰も恨まず誰にも感謝するよう子供を素直に立派に育ててくれ、と遺書残されても、そうなるかな? と疑問に思います。父親が殺された、と思ったら恨まずに済むでしょうか? 真相を知ったら、世間を恨まずに済むでしょうか? 命をかけてお金を残してくれた父と隠蔽工作した母親と叔父に感謝し、素直に育つでしょうか? 残された妻には荷が重いでしょう。



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    テーマ : 読書感想文
    ジャンル : 小説・文学

    tag : 五人の子ども 角田喜久雄 戦後 保険 加賀美 田中達之

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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