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原作・脚本・監督映画の失敗例?

椎名桜子原作・共同脚本(楢原尊信)・監督映画1989年『家族輪舞曲(ロンド)』

ronndo.jpg いやぁー公開当時、不評だったしこれ一本で終わっちゃった感のある人だったので、今さら検索しても出ないかな? と危惧していましたが、けっこうこの方、話題になってたんですね(悪い意味で)。当時の私は、そんな評判も知らなく、本を買って読んで、映画もビデオを買って観るくらい好きだったんですよ、この方の作品。今のところ、私が最期に観たい映像になるかも。
 エッセイの『それでも私は白い服が欲しい」も、共感出来るとこも多く、安心できるとこもあり、好きでしたねー。
 二作目の『おいしい水』は全然、解かんなかったけど、今でも上記の二冊と一緒に所持しています。


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 ↓ 以下、ネタバレあり。
 17歳の翠子役の高取茉南、椎名桜子が美術館で一目ぼれして声かけたって言うくらい、文句無くの美少女でしたね。当時は髪が腰まであったらしい。それを肩までの長さにしたのは、この映画の為だったのかなぁーもったいない。当時の画像探してみたけど見つけられませんでした。『社長になった若大将』(1992年、TBS)に、出ていたのまでは覚えていますが、その後、三浦 聡子(みうら さとこ)の名でキャスターもしてたんですね。知らんかった。

*これより下、小説と映画のネタバレあります。↓



 このファザコン映画の(取材記者の反応に、椎名桜子は、えぇっ、そうですか? って不服そうだったけど。いや、そうだろう、って私も思った。)何が好きかって? それは世界観。小悪魔的な残酷なことをする17歳の美少女と、地下鉄駅の直ぐ上にあるおしゃれな住まい、色彩。一戸建てだと思っていたけど、マンションだったらしい。あの螺旋階段の先、二階じゃなくメゾネットだったの? ただ、それだけが、すっごく好き。あぁ、こんな美少女に産まれたかったな……こんな家に産まれたかったな……こんな色のある親に産まれたかったな(でも、あんな複雑な家庭環境嫌です)、って憧れが具象化されていたから。夏休みの学校には、おしゃれな図書館もあるしね。リビングにはピアノがあるし、お部屋では、机に向かって防火グラスを掛けて、バーナーで硝子細工つくりに勤しむところなんかもカッコイイ。「本を読むのは何の為? ピアノを習うのは何の為? 硝子細工造りも何の為にやるの? 自分を高めるためでしょ? どうして自分を高める為に役立てようとしないの?」娘に怒りながらこんなセリフが出て来るママは、手紙で翠子とコミュニケーションをとろうとします。このママの感覚が、解かりませんでした。冒頭で悪夢を観て起きた翠子が話したそうに、ママの部屋に訪れるのに、「どーして、あなたは寝ないの? 読書中は邪魔しないでって言ってなかった? そんな無理なこと注文してるかしら?」不眠症のママは不機嫌さそのままに追い出します。「それと、あなたへの手紙書いたから読みなさい」って、渡された翠子はママの手紙が苦手。このチクチク張りつめたような母と子の関係は嫌でしたね。

 映画でも、二卵性の双子って言う設定では無かったのかな? 年子か。 友人に(横山めぐみ)「そう言うとこ、雛ちゃんそっくり」って言われると、ムッとする癖に、「雛ちゃん、センスのイイ男の子と歩いて居たよ」って聞くと、早速チョッカイ出しに行くとこも解かりませんでしたね。パパが帰って来ると判っててパパのベッドに、男の子を引っ張り込むとこなんか、メンヘラ女子? (最近知った言葉なので、使いたくて使ってみた)十五歳で男に抱かれながら、パパが登場するのを、バースデープレゼントを開ける気分で待って居るって、そりゃイっちゃったファザコン娘でしょう。慌てて服を持って半泣き出て行った、あの男の子が可哀想だった……

 癖のある人物揃いだと思う。優等生の雛子はママの受けも良く、テストの答案も、担当の先生が気に入るように書くのだとか。「私って存在を忘れられないようにしたいの」執念とも言うべき持論を展開する、雛子の生き方に、ははぁー! って平伏しちゃいましたよ。そんな人との接し方あるんだ。翠子のチョッカイによって、雛子は彼にとって間違いなく、忘れられない女の子になったでしょう! 

 翠子は彼との付き合い続けるつもりだったのか。何故か室内にある鉄棒に、黒の水着で(セクシーと言うよりスクール水着ぽくない? 脱ぐと結構肉付きがイイ日焼けしてない太ももの部分がエロい)ぶらさがろうとする翠子。ピアノを弾いてる彼に(女が服脱いで水着になってるんだぞ、もっと早く気づかんか? 普通。雛子とした後だったから、余裕のよっちゃんだったのね、修司)、「届かない~」って声かけて手助けして貰う素振りなんか、あんたやる気満々で来てるよね? って感じで、あんな余裕の追いかけっこする前にやられちゃうよね? 違和感あるシーンでしたね。女性視点だからかな……映画は、振った振られたのはどっち? みたいな曖昧な表現だったけど、小説の方はもっとキツクてリアルに感じたな~
 
 パパは、今まで付き合った彼女並べて、トランプの神経衰弱出来るんじゃないかってくらい、同じタイプの女性が好きで短いサイクルでとっかえひっかえの懲りないひと。プライベートでもこうなんじゃ? って思わせる位、奥田瑛二この役合ってました。

 この映画で残念だったことは、美少年・美青年・美中年が一人も出て来なかったこと。持って回った言い回しを、不慣れな翠子役に言わせてるのが、気に障ったが、結構なるほどと感心するセリフもあったけどな。地下鉄車内で翠子を諭す、雛子。「半分嘘で半分本当のことをね……自分は黙ってても人に理解される、なんて思ってたら大間違いだよ。誤解されると思ったら、その部分を見せなければイイの。特に大人は本当のことを言われることに慣れてないから、こっちで気を使ってあげなきゃ」

      キャスト(役名)
高取茉南 タカトリマナン (翠子)相川恵里 アイカワエリ (雛子)奥田瑛二 オクダエイジ (パパ)萬田久子 マンダヒサコ (ママ)高嶋政伸 タカシママサノブ (修司)山口いづみ ヤマグチイズミ (亜沙子)伊東景衣子 イトウケイコ (美加)白島靖代 シラシマヤスヨ (麻里)朝加真由美 アサカマユミ (駒子)

ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください

 翠子は市立高校に通う17歳。両親は数年前に離婚し、現在は妹の雛子と共にママのマンションに住んでいた。会社の経営者として忙しく世界を飛び回っているパパには、これまでにも亜沙子や美加という多くの恋人がいた。翠子はその女性たちと何度か会っていたが、なんとなく惹かれるものがあった。時々翠子は家族四人で暮らしていたことを思い出し、センチメンタルな気分になったが、本当はそういう気分は嫌いだった。不眠症のママはよく書斎で明け方まで本を読んでいたが、そんな時に翠子や雛子が顔を出すといつも「邪魔しないで」と叱られたのだった。翠子はよく眠れなかった朝、街へ散歩に出かけたが、ある日修司という少年と出逢い、お互いに惹かれるものがあった。8月の終わり、翠子はパパに旅行へ誘われたが、行き先には新しい恋人の良恵と、パパと美加との間に産まれた義弟の俊一がいた。翠子は15歳の時、パパのベッドの中を心地よく感じたことを思い出した。その時はパパが早く帰ってくることがわかっていながら男の子を連れ込み、二人でパパのベッドにいたのだった。そして今、翠子は再びパパのベッドしか自分の居るべき場所がないことを悟ったのだった。


 ↑そう言うあらすじだったんだ? 小説では、もうパパのベッドも心地よいものじゃなくなり、私は帰るところを失ったって、書いてあったような……「意味不明なファザコン映画」評価も悪く興行的にも不振に終わり、ビートたけしの番組で、素人監督としてVTRに出演していた椎名桜子。「……VTR、泣きが入ってましたね」MCの感想に、「泣きが入るくらいなら、始めっからやらなきゃイイんだよ」バッサリ斬るたけし。「監督ここどうしますか? って聞かれて、決められない時は俺その場から逃げるもん」なるほど、えっ、スケジュールは? 
「監督の仕事とは、あらゆる質問に答えることだ」映画『アメリカの夜』
「いやぁ~大変ですよ。女優さんのパンティの色まで決めなきゃいけない」桑田圭祐


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tag : 映画 監督 脚本 家族ロンド 椎名桜子 十七歳 美少女 高取茉南 小悪魔

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 読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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