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児童小説:ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』

     あらすじ

              
 ガイ・フォークスの日の前日、暖炉の前で糸を繰っていたアリスは、毛糸玉を解いてしまった子のキティをしかり、そのまま子を相手に空想ごっこを始める。その延長で鏡の中の世界を空想しているうちに、アリスは実際に鏡を通り抜けて鏡の世界に入り込んでしまう。鏡の中の暖炉の前では、チェスの駒が意思を持って動き回っているが、はじめ彼らにはアリスの姿が見えず、アリスは彼らを持ち上げたりして驚かせる。アリスは鏡文字で書かれた本の中の詩(ジャバウォックの詩)を鏡に映すことによって読みとったあと、戸外に出かけてゆく(第1章 鏡の向こうの家)。



↓以下ネタバレあり。




    180px-Liddell,_Alice_Pleasance_in_profile_(Lewis_Carroll,_Summer_1858) この少女が、アリスコンプレックスの語源となった、アリスなのかと思うと、感慨深い写真。ロリータより前の作品ですものね。綾辻行人の『黒館の殺人』でも、これが犯人の動機になっていた。
     顔の角度とかすごく意味深に撮っているように見えます。何故正面から撮らなかったのか。恥ずかしがっているのか、拗ねているところなのか、眠かっただけなのか。



    「王は今、夢を見ているんです。何の夢を見ていると思いますか」
    「そんなこと知るもんですか」
    「こりゃ驚いた、あなたの夢ですよ」
    「王があなたの夢から醒めたら、あなたはどこにいると思いますか」
    「決まってるじゃないの、ここよ」
    「とんでもない、いるもんですか」
    「どこにもいやしませんよ。あなたは夢のなかに現れるものでしかないんですから」
    「王が眼を醒ませば、あなたは消えちゃうんだ――パッと――蝋燭のようにね」
    「消えるものですか!」アリスは憤慨して叫びました。
    「あなたは王の夢の中に登場するものの端くれに過ぎないのですから、王の眼を醒ますなんていってみても始めりませんよ。あなたは実在しないんですからね」
    「わたしは実在しています」といって、アリスは泣きだしました。
    「泣いてみたところで、実在するものに少しでも近くなるわけじゃないでしょう。何も泣くことはないじゃないですか」
    「もしわたしが実在しないものならば」アリスはあんまり馬鹿馬鹿しくなって、泣き笑いをしながらいいました。「泣くことなんてできないわ――」



    ↑ここ、笠井潔の『オイディプス症候群』でナディアが泣いていた、ラストを思い出します。


                 
     

     例えば「今日のジャム」。この世に生を受けたものは今、この時を精いっぱい生きている。今日を悔いなく生きるしか道はない。それが“jam today”である。“jam”は動詞では「満たす」という意味だから、これは、「今日を充実させよ」という意味である。「今、ジャムは欲しくありません」というアリスに、白の女王は、「鏡の国」の決まりは“jam tomorrow and jam yesterday――but never jam today”だから、今日は欲しいと言われてもないといい、女王とアリスの珍妙な問答となるわけである。鏡のこちら側では今、この時を生きるしかないが、鏡の向こう側では明日というまだ来ない時、昨日というすでに過ぎ去った時、つまり虚の時を生きているのである。
     ここは厳密な意味で、現在はどこから過去となり、未来はどこから現在になるかということで、哲学者たちに好んで引用されるところである。
                             訳石川澄子解説



     この作品、読んだの初めてかも……う~ん、なんて言うか、私には感想が言い表し難い作品。


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    tag : 鏡の国のアリス ルイス・キャロル ジョン・テニエル 石川澄子 居眠り 言葉遊び 児童小説 七歳

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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