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小説感想:米澤穂信

↓以下、始めっからネタバレあり

     『ボトルネック

 甘さも爽やかさも救いも無い青春物語。わたしには身に染みる題材。もし、自分より前に産まれる筈だった子供が無事生まれていた場合、自分は存在出来なかったかもしれない。それだけじゃなく、上の子が産まれた方が環境が良くなっていた。事故死する筈の兄貴は生きていて、家庭内離婚の両親の仲は良くて、潰れていたお店は繁盛していて、亡くなった蕎麦屋の店主も元気で。極めつけが鏡の存在の、クラスの女子。主人公が好意を抱いていた彼女は陰気。姉が嫌悪していた彼女は陽気。ってのが決定的。ラストはホラー? 意味解からなかった。タイムスリップしたと思われる主人公、元の世界よりも怖い世界に飛ばされそうな予感。

↓以下、古典部シリーズ




         『クドリャフカの順番
    51-lKAtTvqL__BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_ 回りクドイよ! 当の本人には気づかれないし。お友達なんだから、本人に直接言えよ! カワイイ娘に煽てれもらってその気にさせるとかさ。他の方法考えつかなかったの? 女帝に頼むとかどうだ? 傑作見たさに、摩耶花だって動いてくれたかもよ。意図を読み取ってくれたのホータローだけなんて、えるが興味示さなかったら、全て無駄な労力。カンヤ祭の出し物の一つにしか過ぎない。

    能力のある人間の無自覚は能力のない人間には辛辣だ


    天才と秀才の違いでしょうか。秀才はどんなに頑張っても天才には敵わない。天才には遊びでも、読んだ人間の心を一瞬で、わしづかみする。『愚者のエンドロール』で女帝が語っていた、歴然たる器の違い。嫉妬に苦しめられながらも、天才の作品をもう一度読みたい! の願望の方が勝ってしまう、秀才。同情するよ。
    ま、この秀才だって、才能の無い人間から見れば、十分羨望の的なんだけどね。努力が報われる人間。無駄な努力はしない、と言い切れる人間。

    クドリャフカとは地球上で始めて宇宙へいった生き物ライカ犬のことです


    クドリャフカの順番
    「夕べには骸に」のあとがきで、本年度にあたる時期に次回作として出すと予告されている漫画。あとがきによればクリスティの超有名作を一ひねり二ひねりした内容になるとのことだが、本年度の文化祭では出品されていない。


    タイトルに込められた作品的な意味は、解かんなかった。前に書かれた方の感想、参考にするしかなかった。

     『氷菓』で、えるの伯父が犠牲になって今でも続けられ名づけられたカンヤ祭。――あ、いけません! と思いながらも、文化祭をついつい寄り道してしまう、えるの語りが面白かった。里志は楽しむことの天才だね。古典部シリーズ読み通してみても、何故、巾着袋を常備しているのか解からんかった。巾着袋を携帯している男子高校生ってかなり特殊だと思う。それに対して突っ込む人、誰も居なかったような。

         『遠回りする雛
    51Qxx1gXbGL__BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_ 雛の衣装に着替えさせられながら(簾越しじゃなく、襖越しだったかな)、ホータローに説明を聞く、えるが大人ぁ~ピンチヒッタ―のホータローと違って、慣れてるから落ち着いたもの。流石旧家のお嬢様。庶民のホータローとの身分の違いを感じた。お互いの気持ちを自覚しながら、二人に同じ将来は無いなと感じさせたエピソード。姉のように、その気になれば自由に何処にでも行けるホータロー。えるには、家とか代々続いた名家としての役割、町の発展を考えなきゃいけない。大学では外に出て行けても、自分はここに戻って来なくてはイケないと重責を背負っている跡取り娘。私には解からない、生い立ち。案外、一度外に出てみたら解放されるかも。姉に世界中ひっぱりまわされて、わーお! わたしを必要としてくれる人間が、世界にはこんなにも居るんですね!? とか。

         「手作りチョコレート事件」
     これ読んで里志のことが嫌いになった。もう、お前なんか一生、摩耶花の尻に敷かれてろ! 卑怯な里志を擁護する、奉太郎にも不信感。えるが隣の教室の部員疑い出した時に、なぜ里志に白状させない? 逆上するかと思った、摩耶花が大人の反応で肩透かし。邪な目的に使った、巾着袋切り裂いてやっても良かったのに。後味の悪い事件。

         『二人の距離の概算
    51VO05Pol3L__SL500_PIsitb-sticker-arrow-big,TopRight,35,-73_OU09_SS100_ これぞ高校生、女子の御悩み、親近感抱きやすい導入。勘違いが原因なんだけどね。結構こう言う勘違いが原因で遠ざかって行った人、周りに居るかもね。えるでもメンドクサイ女子の罠に引っ掛かったか? と思った。理由の解明が、何でマラソン大会の最中じゃなければならなかったのか忘れた。省エネ少年の奉太郎が、面倒くさいマラソン大会棄権を覚悟で、後からスタートする女子を待ちつづけたこと、そこまでするかと思ったエピソード。もうこれじゃあ、えるへの気持ち自他共に認めるしかないよね。


      『愚者のエンドロール』から、アニメ観たら結構面白かった。題材的に映像で観る方解かり易い話。女帝もあの声だと、奥様って感じではないよね。美しいイリスに煽てられ、ホータローが乗せられていくのがわかる。



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    tag : 米澤穂信 ボトルネック 古典部 クドリャフカの順番 遠回りする雛 二人の距離の概算 文化祭 ABC殺人事件 アニメ

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    唯

    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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