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小説感想:米澤穂信『氷菓』

↓始めっからネタバレあり。
51ptLr70VwL__BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_ 「俺には口がない。それでも俺は叫ぶ」 
1967年作 ヒューゴ賞受賞SF小説 
ハーラン・エリスン 米作家脚本家 
 ↑検索しても、あらすじ探し出せなかったので、どう言う話なのか解からなかった。新世紀エヴァンゲリオンの最終話のタイトルで使われた作品『世界の中心で愛を叫んだけもの』が有名なのかも。


P206「折木さん、思い出しました。わたしは、生きたまま死ぬのが怖くて泣いたんです。……よかった、これでちゃんと伯父を送れます……」


 

P200 俺は、『氷菓』の表紙を思い出した。犬と兎が相打ちになっている絵。その二匹を、数多くの兎が遠巻きに眺めていた。犬は学校側、兎は生徒。犬を道連れにした兎が、


                

↓以下、あらすじ




     

     いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして「氷菓」という題名の文集に秘められた33年前の真実――。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。爽やかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ、<古典部>シリーズ開幕! 記念碑的デビュー作!!


    imageh.jpg この表題作になった『氷菓』以外とても地味な事件ばかりの連作集? かな。探偵役の奉太郎も、面倒がりながらも淡々と解決していく。


    p177そう……、なんといえばいいのだろう。なぜ自分がそうだったのか、俺は自分では大体わかっている。それは千反田とはほとんど関係がない。だが、自分でわかっているのと他人にわからせるのとでは話が別だ。自分の認識を、概念ベースから言語ベースにまで精練しないと伝達はできない。たとえそれが、テレパス里志相手であっても。


     そうだよねぇ~自分の思いを人に、解かってもらえるように伝えるって、永遠の宿題みたいにものだよね。人によって正解違うし、同じ人でもタイミングによって受け取り方が違う。自分だって、今と過去じゃ感じ方伝え方が違うものね。あの時は、あぁ思っていたけど、今は……って不変的じゃないものね。その時は言葉が出なかったけど、今ならうまく伝えられるのにってこともある。今では、伝える相手が居なくって、もう遅いってことも。

    P185「それから、『争いも犠牲も、先輩のあの微笑みさえも』のくだり。この『犠牲』は、『ギセイ』でいいのか。『イケニエ』とも読めるぜ」


     わたし、犠牲と言う言葉嫌いです。本人が言う自己犠牲も。「私一人犠牲になれば皆助かる」とか。「イケニエ」は神事的にものを感じるな。どちらにしても、自分で決断したつもりで、周りから追い詰められてだと思う。本人に自覚が無いだけ、認めてしまうと悔しいからか。場合によっては、空気読め! とか言う言葉も、そう言う押し付けに感じるな。


    P78子供の疑問にいちいち付き合えるほど気がよく、またその質問に全て答えられるほどの機転の利く人物が、なぜその時に限って泣く子を放っておいたのか、だと。
    「お前の伯父は、撤回できないことをお前に話たんじゃないか。泣く子を相手にも、いまの話は嘘だったって言えないような肝心なことを伝えたんだろう」



    p205「思い出しました。わたしは伯父に、『ひょうか』とはなんのことかと訊いたんです。そしたら伯父はわたしに、そうです、強くなれと言ったんです。
    もしわたしが弱かったら、悲鳴も上げられなくなる日がくるって。そうなったらわたしは生きたまま……」
     その目が俺に向けられた。


     ここ切ないです! 幼稚園児のえるにそう言った彼は、高校中退させられた時からそのような状態で生きていたのでしょうか。最期が外国で消息不明で失踪宣告されて、死んだものとされるなんて。甘くない苦いだけのアイスクリーム。三十三年前の高校生の伯父さんとイイ、2000年代の高校生の奉太郎とイイ、なんてインテリジェンスなんでしょう! 氷菓アイスクリーム⇔I scream と即座に変換出来るものなの? 


    imagee.jpg アニメは観てないけど、画像のえるの黒髪が、ざんばら髪のようで、ただの天然ちゃんにしか観えない。とても楚々とした雰囲気のお嬢様には観えない。奉太郎も、あんなボウボウ髪じゃなく、もっと落ち着いた容姿じゃないのかな。いかにもアニメ風のカワイイ画じゃなく、もう少しシリアス画にして欲しかった。このアニメの為に、オリジナル脚本にプロット提供した作者、違和感感じなかったんだろうか。


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    tag : Iscream 米澤穂信 氷菓 古典部 省エネ少年 える 小説 感想 アイスクリーム

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    Author:唯
     読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
    と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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