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図書館

 日頃からお世話になっている図書館への感謝の気持ちを伝える機会が出来ました。まず、図書館って素晴らしい! と大絶賛して幕を開けたいと思います。パチパチ。だって、千数百円もするハードカヴァーを無料で読ませくれるんですよ。しかも、二週間好きな所に持ち帰ってもイイなんて、この世知辛い世の中で太っ腹じゃありませんか。日本に住んでいて、こんな有難い公共サービス利用しない手は無いでしょう。
 しかも、最近の図書館では、勉強だけの為に利用する方お断りな所もあると聞きます。借り手がその場で気持ち良く読書に集中できるように、カフェみたいな椅子とテーブルを置いてたりします。流石に大型書店のように、カフェまでは頼めませんが。ま、私は一刻も早く帰って家で読みたい人間なので、図書館の読む環境がどれだけ劣悪になろうと構いませんけどね。希望する本が無くリクエストすると、今話題の新刊が真っ新の状態で「お待たせしました」と司書のお姉さんの笑顔と共に、私のような小市民にも渡される訳ですよ。いえ、私は何も自分が初見さんになりたい訳じゃないんですよ。それなのに、もったいない! 実に有難いことでございます。


 で、図書館で思い出した本が、ワンコインに釣られて買った、ちくま文庫、瀬尾まいこ作『図書館の神様』です。
 これって別に、図書館に神様が住みついてご神託を告げる、とか言ったお話じゃありません。この本、値段も気楽なら、装丁もお気楽な絵です。私でも描けるかも、 と勘違いさせるようなゆるーい絵です。内容もお気楽? てきとーに文芸部の顧問に押し付けられた女教師と、ただ一人の部員男子生徒とのやりとりも、不倫相手とのやりとりも、さらっとするっとだったよーな気がします。
 それでも、一か所さらっとするっと出来ない箇所がありました。女教師は高校生の時バレーボール部のキャプテンでした。性格は真面目で、まさにバレーが私の青春! みたいな女生徒だったようです。将来もバレーの道に向かいたいと思い、練習も人一倍熱心で努力に相応しい実力も持ち、やる気の無い部員には、おそらくテニスの松岡修造みたいに気合いを入れたんじゃないでしょうか。勝ちムードになっていた試合が、監督の余裕のチェンジ、三年生の補欠さん記念参加で流れが変わり、負けてしまいました。激高したキャプテンは、その同級生の補欠さんを人前で詰りました。本人は何を言ったか覚えて無く、チームメイトが「言い過ぎなんじゃない?」って言う位に。そしたら、次の日の朝礼で、補欠さんがマンションから飛び降りて死んだ遺書は無い、って聞かされる訳ですよ。
そうしたらもう周囲は掌返しですよ。一人悪者にされちゃって、バレー部だけで無くバレーそのものの夢も消えて、一生懸命なんて馬鹿らしいと思うようになり、教師になった。
 現実のニュースにもありましたね。親や教師に叱られて子供が自殺したって。――えぇっ? そんなことでぇー! 私はどーも納得出来ないのですよ。私ってダメ! もう死にたい! と思ったとしても、即実行出来るものでしょうか? その前に学校休んでフテ寝するとか、物壊すとか、人に当たるとか、親に抗議してもらうとか。泣きながら私バレー部やめます、って周りの同情買うとか、ワンバウンドあるよね? 死ぬ前にアピールしたいこと無かったんだろうか? たまたま気分が落ち込んで最低の時に、最悪のタイミングで、人の言動が突き刺さったってことなんでしょうか。もともと何時爆発してもおかしくない精神状態の時に、たまたま居合わせた人をスイッチ代わりにしただけだったのでしょうか? 死んでしまったら、もう聞きようがありません。加害者にされてしまった人間は、弁解も反論も出来ず、罪の意識を背負わされてしまいます。本人が望んでなったかどうかは判りませんが、被害者になった人の気持ちは、解かりません。加害者になってしまった方に同情します。それじゃあ、もう、誰とも本音で話し合えないし、上っ面だけのそれでいて何処が地雷か解からぬまま、傷つけないように細心の注意を払って、人と付き合って行かなければいけないのでしょうか? 究極まで行くと、学校も団体生活もいらなくない? って考えに行きつくかもしれませんね。


 電子書籍が普及して、その中、本屋さんも図書館も無くなるだろうって言う方がおりますが(実際、町の小さな本屋さんは無くなってきている)、私は本が並んでいるのが好きなんです。しおりも可愛いのがあると嬉しくなるし、ページのパラパラ感、単行本の装丁も帯も捨てがたいです。
 まだiPadって触ったことありません。字の大きさを変えられるところは惹かれます。あれって仰向けに寝転びながらも画面見えるんでしょうか?



          追記

 この記事書いてから、『図書館の神様』読み返してみました。高校三年生の垣内君とヒロイン(教師じゃなく講師でした)とのやりとりが可笑しくて、この辺がお気に入りだったこと思い出しました。例えば。

「今『さぶ』と言う作品について考えているのですが、『さぶ』の主人公は誰なのか、僕にはいまいちわからないのです。先生の見解を聞かせて下さい」
「『さぶ』って、同性愛者専門の雑誌でしょ? 筋肉質のホモが主役じゃないの?」
「いえいえ。『さぶ』は山本周五郎の小説です」
 垣内君は私が下世話なことを言っても、ちっとも動じなかった。


 なんて具合に、大人な対応する少年です。年上の女性を諭すように、少年が相手してくれているシーンって、大好きなんですよ。
 

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tag : 図書館の神様 瀬尾まいこ さぶ 山本周五郎 自殺 贖罪 文芸部 バレー部 講師

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Author:唯
 読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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