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小説感想:マルシア・ガルケス『百年の孤独』

imageCAVLLGTG.jpg 『SPEC』というドラマの最終回の副題に使われていて、それで気になった作品。タイトルから詩作か、情緒的な内容だと思っていたけど、全然違った。百年の孤独って津田のことを言っていて、吸血鬼みたいに不老不死の者が、百年待ってやっと仲間と巡り合えたと思った、そんな話だと。この小説の百年の孤独とは、死んでもなおこの家に居続けるジプシーのことだったのか、一族のその代ごとの一人一人の孤独感のことだったのか。

                     あらすじ

ホセ・アルカディオ・ブエンディアを始祖とするブエンディア一族が蜃気楼の村、マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間を舞台としている。幻想的な出来事、個性的な人物が登場する。生と死、希望と絶望などを織り交ぜながら、ブエンディア家の孤独の運命について描いている。 池澤夏樹は、要約が無意味になるほどの無数の挿話からなり、そしてそれらが全体でフラクタルを成している、と評している。




1982年ノーベル文学賞を受賞。2002年ノルウェイ。ブッククラブによって世界傑作文学100に選ばれている。
↓ 以下、ネタバレあり。


これ結構長編、まず読み始めて20ページくらいで挫折しそうになった。それが50ページあたりから難とか読めそうな気になり、読むスピードが勢いづいた。ただ、あんなに登場人物必要無かったんじゃないだろうか。男は名前と性分が二通りだけだし、女の名前も簡潔にしてくれれば、もっと読み易かったろうに。
作者は、読者を玩具にしていたからだろうか。



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 人間、長生きしてもロクなことにならない、と言う身も蓋もない結論しか出なかった。
どんなに熱中できるものを持っていても、英雄になっても、子供が二十人誕生しようとも結局、皆一人で生きて死んでいく。たくさんの人間に取り巻かれていたアルレリャノ大佐は、恋心を募らせてやっと一緒になれた幼な妻が早死にしても、悲しみにおそわれなかった。血を分けた家族の誰に対しても、愛情を抱かなかった。かと言って彼は冷淡な男では無い。兄の初めての女が、自分の子供も身籠った時、言い出せない彼女の気持ちを察して、「俺の名をつければいい」と言うところなんか、カッコイイ! と感じた。だからと言って、ロリータと結婚目前の彼が何か責任をとってくれる訳でも無く、育てたのは彼の母ウルスラと、彼の妹アマンダで、その時一家を養っていた男も、彼では無かった。

 近親婚で豚の尻尾を付けた赤ん坊が産まれた為、ウルスラの母は、近親婚の悍ましさを嫁いだ娘に植え付けた。ウルスラが鉄のパンツを身に着けて、夫を拒み続けた根性がスゴイ! と思った。村の男に馬鹿にされるまで(衝動的に刺殺してしまう)、そんな妻を追い出さず新婚生活一年以上もおくっていた夫もスゴイ! と思う。
子供達が成長するにつれ、ウルスラは目を光らせるのだが、娘のアマンダと孫の情事には気づかなかったようだ。そんなに近親婚が気になるなら、外国人と交際する娘達を許してやればイイのにと思った。
 
ジプシーの予言通り、ウルスラ亡き後、伯母と甥が子供を作って豚の尻尾を付けた赤ん坊が産まれて、一族は滅亡する。
将来、父を殺し母と結婚するだろうと予言され、父に殺されそうになり国を追われたエディプスが不吉な運命を避けようとして、結局は予言通りの運命を迎える神話を思い浮かべた。
 早死にしたレーベカが一番幸せに見えた。次は小町娘のレディメカかな? 彼女は何もせずに奥様に納まって居られるような大金持ちに嫁がせるか、娼婦にするか、見物料をとる女神様にでもなれば良かったんじゃないだろうか。妖精のように、洗濯物のシーツと一緒に風にさらわれていった。
幻想的な出来事満載の物語の中でも、140歳を超えたウルスラはひしゃご達にイタズラされるところなんか、今も昔も変わってない気がする。記憶は曖昧な癖に、他人から預かった金貨のありかは絶対息子に教えないってところも、現代の認知症に通じるものがあって、可笑しかった。

別にこの家だけが呪われた一族でも無く、現代の人間と同じものに感じられた。

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tag : 致死性家族性不眠症 白いページ 感想 百年の孤独 SPEC マルシア・ガルケス ノーベル賞

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Author:唯
 読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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