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小説感想:東野圭吾『片思い』

 私、数あるミステリー小説の中でも、この方の作品を一番多く読んでいるんじゃないかと思います。多作の彼の作品の中で、特に印象に残っている作品は『片思い』です。はっきり言って、この作品、私の好みの部類には入りません。でも、名作だと思います。キッパリ。もっと取り上げられるべき作品だと、推薦します。推し作? 推し小?
 ただし、私的には、ミステリーの要素は、どーでもよくって、性の境界線について考えさせられた作品でした。

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

tag : 東野圭吾 小説 片思い 同一性障害 性の境界線 男脳 女脳 グレイ

図書館

 日頃からお世話になっている図書館への感謝の気持ちを伝える機会が出来ました。まず、図書館って素晴らしい! と大絶賛して幕を開けたいと思います。パチパチ。だって、千数百円もするハードカヴァーを無料で読ませくれるんですよ。しかも、二週間好きな所に持ち帰ってもイイなんて、この世知辛い世の中で太っ腹じゃありませんか。日本に住んでいて、こんな有難い公共サービス利用しない手は無いでしょう。

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tag : 図書館の神様 瀬尾まいこ さぶ 山本周五郎 自殺 贖罪 文芸部 バレー部 講師

原作・脚本・監督映画の失敗例?

椎名桜子原作・共同脚本(楢原尊信)・監督映画1989年『家族輪舞曲(ロンド)』

ronndo.jpg いやぁー公開当時、不評だったしこれ一本で終わっちゃった感のある人だったので、今さら検索しても出ないかな? と危惧していましたが、けっこうこの方、話題になってたんですね(悪い意味で)。当時の私は、そんな評判も知らなく、本を買って読んで、映画もビデオを買って観るくらい好きだったんですよ、この方の作品。今のところ、私が最期に観たい映像になるかも。
 エッセイの『それでも私は白い服が欲しい」も、共感出来るとこも多く、安心できるとこもあり、好きでしたねー。
 二作目の『おいしい水』は全然、解かんなかったけど、今でも上記の二冊と一緒に所持しています。


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 ↓ 以下、ネタバレあり。

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テーマ : 感想
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tag : 映画 監督 脚本 家族ロンド 椎名桜子 十七歳 美少女 高取茉南 小悪魔

解らなかった映画 1

 新劇場版 エヴァンゲリオン 序・破 地上波で二週連続放映されたので観てみました。
以前から、綾波レイのキャラクターに惹かれていて(フィギュアを手に入れるとしたら、綾波レイか初音ミクだと思っている)観たんですけど、ほとんど理解出来なかったような気がします。テレビ版や(監督が脚本を理解してなく、だから難解で、そのせいで深い、と解釈されてたらしい)、旧劇場版より解かり易く描かれてる筈なんですけど。
↓ 以下ネタバレあり

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tag : 映画 アニメ エヴァンゲリオン 序・破 綾波レイ アスカ シンジ

解らなかった映画2

         『記憶のはばたき』 [2002年9月14日公開]



地上波の深夜放送でしたから日本での前評判は知りませんが、ハリウッドで注目された脚本だったそうです。私には解かりませんでした。この映画の面白さが……。


 

あらすじ
 寄宿学校から帰郷したサム(リンドレイ・ジョイナー)は、足の不自由な幼なじみ・シルヴィ(ブルック・ハーマン)と再会する。ある夜、ダンスを抜け出し湖で語り合ううちに、サムはシルヴィの義装具をはずし水の中へと誘った。水のなかで星を見ていたサムは、ふと握っていたシルヴィの手を失う。シルヴィは二度と見つからなかった。




 まず、この主人公が好きになれませんでしたね。直ぐ、近所の人に大声で助けを求めに行けばイイのに、ショックを受けながら彼がしたことは、シルヴィの装身具を隠すことだった。隠ぺい工作をすかさずするってとこがね、なんかやでね。ダンスを抜け出すの誘ったのどっちだったかな? どっちでもイイんだろうけど。シルヴィ、足の装身具外すの怖がってたのに、明らかに、お前がシルヴィを殺した! ってシチュエーションだったからなぁ。行方不明の娘を思いながら、お前も舟造りを一緒にしないか? と言うシルヴィのお父さんの誘い、無下に断って、ただひたすら逃げた少年。解かる気はするけど、それでも、逃げんな! 卑怯者って罵声浴びせたくなった。逃げたからって忘れられる筈も無く、暗い顔したおっさんになっていた。
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↓ 以下、ネタバレあり

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tag : 記憶のはばたき 精神分析 脚本 言葉遊び トラウマ 化身

『漂流教室』映像化の回想

 『暗黒学校』と言う文庫を読んで思い出した作品です。原作は読んだことありません。
この記事書くまで、楳図かずおのうめの字ずっと『梅』だと思っていました。

 1987年『漂流教室楳図かずおの同名SFコミックを映像化。

次元断層によって、神戸にあるコーベ・インターナショナル・スクールという学校が校舎ごと遙か未来へ飛ばされた。校舎に居た199人の生徒たちは、そこで、荒涼たる砂漠と、奇怪な生物を目の当たりにする。やがて生徒たちは、自分たちの生き残りをかけて行動していく


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tag : 白いページ 漂流教室 楳図かずお 映画 ドラマ 回想

小説感想:二宮敦人『暗黒学校』

 暗黒学校(アルファポリス文庫上下巻)二宮敦人

ある日、高校のトイレで気絶していたユウタが目を覚ますと、平凡だったはずの日常が一変、校舎全体が硬い岩で覆われていた。原因不明の状況下で、生きていた仲間は10人。脱出する方法は見当たらない。太陽の光はなく、携帯電話の電波も通じないこの場所で、クラスメイトたちの極限生活が始まった――。不条理ホラーの天才作家、待望の長編!



 で、これ今でもネットで読めるんですかね? 『ビブリア古書堂』同様、 漫画風の装丁とタイトルに惹かれて手に取っちゃいましたよ。なにせ精神年齢は永遠の中学生ですから、私。
苦手なサバイバルものでも、こう言うのは好きです。

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

tag : 白いページ 暗黒学校 二宮敦人 長編小説 感想 サバイバル

乙一『SEVEN ROOMS』感想

 これぞ究極の不条理! の世界。何故? どうして、私を? の問い掛けに、女性達を閉じ込めた犯人は一切答えてくれない。犯人が与えてくれたのは、灰色のコンクリートで覆われた、天井には薄暗い裸電球一つ。壁には取っ手の無いドア。床には、汚水が流れる狭い溝があり、それをトイレ代わりにしろとばかりに、蓋も無く剥き出しのまま悪臭を放っている部屋。一日一枚の食パンと皿に盛られる水だけ。
 
 映画を観た時も小説を読んだ時も、気持ち悪くなる話だった。でも気持ち悪いだけじゃなかった、最後に泣かされる。

以下↓ ネタバレあり。

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tag : SEVEN ROOMS 乙一 ZOO1 不条理 映画 小説 白いページ

乙一『ZOO』感想

 5本のオムニバス映画のタイトルにもなっていた、この作品の内容が解からなかった。それで小説を読んでみたいと思っていた。小説(文庫)映画共にラストをかざり、短編集でも表題作になっていたこの作品が解からなければ、他の四本の作品を含めて全体を覆うカラーがつかめなくて残念なような気がしたから。


以下↓ あらすじ ネタバレ

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tag : 乙一 小説 ZOO 映画 オムニバス 腐敗 イギリス 感想 白いページ

小説感想:東野圭吾『パラドックス13』

                        

あらすじ

 3月13日13時13分13秒、ブラックホールの影響でP-13と呼ばれる現象が発生することへの対策が政府の間で極秘に進められていた。学者や政府関係者ですら、具体的にどういう現象が発生し、どういう影響を受けるのか詳細につかめないため、関係各署には、その時間だけ危険な作業を中断し、危険な場所から離れるよう通達だけされたが、国民に混乱が起きないよう、この情報自体はその時が過ぎるまでの極秘事項として決して公開されなかった。

 一方、刑事の久我冬樹は同じく警視庁の管理官である兄・誠哉とともに強盗犯の確保に取り掛かっていたが、冬樹のミスにより、誠哉が犯行グループに撃たれ、冬樹もまた、犯人の撃った弾を受けてしまう。衝撃の後、冬樹は意識を取り戻すが東京の街には誰もいなくなっていた。街を歩き、見つけたのは同じような現象に出くわした10人でその中には死んだはずの誠哉もいた。そして、状況が飲めない彼らは、廃墟と化した東京をさまようことになり、そこへ数々の天変地異、そして疫病が襲う…。



↓ 以下ネタバレあり

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tag : 東野圭吾 パラドックス13 小説 白いページ 感想

小説感想:笠井潔『吸血鬼と精神分析』

 難解な小説 笠井潔吸血鬼と精神分析

                   (あらすじ)
 

 パリ市東部に位置するヴァンセンヌの森で女性の焼屍体が発見された。奇妙なことに、その躰からはすべての血が抜かれていた。続いて、第二、第三の殺人が起こり、世間では「吸血鬼」事件として注目される。一方、体調不良に悩まされていた女子大生ナディアは友人の勧めで精神医のもとを訪れる。そこでタチアナという女性に遭遇し、奇妙な依頼を受ける。各々の出来事が、一つの線としてつながったときに見えてくる真実とは…。ナディアの友人である日本人青年が連続殺人の謎に挑む。本格探偵小説「矢吹駆」シリーズ第6作。

 
↓以下ネタバレあり。

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tag : 吸血鬼と精神分析 笠井潔 小説 感想 現象学 神学論議 白いページ

小説感想:笠井潔『オイディプス症候群』

 私にとって矢吹駆シリーズ二作目となり、やはり盛り沢山の内容にもう驚かなかった。それでも、もう少しテーマを絞って、半分の400P位に纏めて欲しい気持ちに変わりは無い。『探偵小説論序説』と共に、2003年本格ミステリ大賞をW受賞した作品。

 中央アフリカで発見された奇病。その奇病に冒されたウイルス学者である友人に頼まれ、ナディア・モガールと矢吹駆は、アテネに向かう。目的は、ある資料を友人の師・マドック博士に届けるためだったが、博士は、なぜかアテネを離れ、クレタ島南岸に浮かぶ孤島「牛首島」に渡っていた…。「牛首島」の不思議な建造物・ダイダロス館に集ったのは、ナディア・モガールと矢吹駆を含む十人の男女だった。島を襲った嵐のため、孤立化する島の中で死体が発見される。その死体に施された装飾の意味は?謎が謎を呼ぶ中、次々と殺されていく訪問客…。はたして彼らがここを訪れた真の意味とは!?一六〇〇枚に及ぶ記念碑的探偵小説


↓ 以下ネタバレあり。

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tag : 白いページ 小説 感想 笠井潔 オイディプス症候群 超長編 孤島 連続殺人 現象学

小説感想:マルシア・ガルケス『百年の孤独』

imageCAVLLGTG.jpg 『SPEC』というドラマの最終回の副題に使われていて、それで気になった作品。タイトルから詩作か、情緒的な内容だと思っていたけど、全然違った。百年の孤独って津田のことを言っていて、吸血鬼みたいに不老不死の者が、百年待ってやっと仲間と巡り合えたと思った、そんな話だと。この小説の百年の孤独とは、死んでもなおこの家に居続けるジプシーのことだったのか、一族のその代ごとの一人一人の孤独感のことだったのか。

                     あらすじ

ホセ・アルカディオ・ブエンディアを始祖とするブエンディア一族が蜃気楼の村、マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間を舞台としている。幻想的な出来事、個性的な人物が登場する。生と死、希望と絶望などを織り交ぜながら、ブエンディア家の孤独の運命について描いている。 池澤夏樹は、要約が無意味になるほどの無数の挿話からなり、そしてそれらが全体でフラクタルを成している、と評している。




1982年ノーベル文学賞を受賞。2002年ノルウェイ。ブッククラブによって世界傑作文学100に選ばれている。
↓ 以下、ネタバレあり。

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tag : 致死性家族性不眠症 白いページ 感想 百年の孤独 SPEC マルシア・ガルケス ノーベル賞

小説感想:笠井潔『哲学者の密室』

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あらすじ
開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。現場に遺されていたナチス親衛隊の短剣と死体の謎を追ううちに三十年前の三重密室殺人事件が浮かび上がる。現象学的本質直感によって密室ばかりか、その背後の「死の哲学」の謎をも解き明かしていく矢吹駆。二十世紀最高のミステリ。


↓以下ネタバレあり。

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tag : 白いページ 笠井潔 哲学者の密室 三重密室 死の哲学 現象学 ナチス 長編小説 感想

小説感想:笠井潔『熾天使の夏』

61XtwyI8A1L__SL500_AA300_.jpg あらすじ

学生運動に伴うリンチ事件の主謀者としての刑務所生活を終え、ひっそりと男は暮らしていた。ある日彼は誰かに尾行されていることに気づく。待ち伏せてみるとそれは昔の仲間であったのだが…。逃亡先の植民地都市で、かつて革命の時を生きた男は何を思い、何を求めるのか。矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズゼロ作としても知られる、笠井潔の原点!幻の処女長編テロリズム小説。

↓以下ネタバレあり。

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tag : 白いページ 笠井潔 熾天使の夏 矢吹駆 シリーズ ゼロ作 セラピム テロリズム

金沢信明『王様ゲーム』感想

 

 ある日の夜0時0分に、金沢伸明とそのクラスメイトの元に〝王様〟からメールが届く。そのメールには王様からの命令が書かれており、その命令に24時間以内に従わなければ罰を与えられるという。【クラスメイトの浩文と美奈子がキスをしろ】その日から毎晩0時0分にクラスメイト達にメールが送られるようになり、最初はふざけ半分で王様メールからの命令を実行していたものの命令の内容は次第にエスカレート。そしてとうとう命令に従わなかったためにクラスメイト二人に〝罰〟が下された。それを皮切りにして次々と死んでいくクラスメイト達。迫られる選択、王様の目的は一体何なのか。 果たして伸明たちはこの悪夢から逃れられるのだろうか。


↓以下ネタバレあり

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tag : 白いページ 王様ゲーム 金沢信明 感想 映画 サバイバルホラー ケータイ小説 大ヒット

小説感想:笠井潔『バイバイ・エンジェル』

imageCAHBKRIJ.jpg 矢吹駆シリーズ第一作目。『ラルース家殺人事件』この作品、イリイチ登場して居ない。ナディアと駆の出会いは、大学の講堂で一目ぼれしたナディアが、駆の後をつけ「私の日本語の先生になってくれない?」って、ナンパした感じ。事件発生後、もう合わないと言っていた美女マチルドに、笑顔を見せている駆の姿に、ショックを受けたナディアは、初めてじゃないんだし……と、その時付き合っていたアントワーヌの誘いに応じてしまう。

↓以下ネタバレあり

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tag : 白いページ 感想 笠井潔 バイバイエンジェル 小説 首なし パリ

映画感想『ゴメンナサイ』

                

 解説
 「ハロー!プロジェクト」所属のアイドルグループ「℃-ute」の鈴木愛理と、「Berryz工房」の嗣永桃子、夏焼雅の3人が結成しているガールズロックユニット「Buono!」の初主演作。ケータイ小説サイト「魔法のiらんど」で人気を呼んだホラー小説を映画化。女子高生・由香のクラスには、「幽霊」と呼ばれるほど不気味な容姿の比那子がいた。テストで比那子に勝てなかった詩織が逆恨みをし、文化祭で披露する演劇の脚本執筆を比那子に強要するが、それから周囲で不可解な死が連続するようになり……。


↓以下ネタバレあり。

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tag : 白いページ ゴメンナサイ 学園ホラー 映画 ケータイ小説 日高由香 Buono! 夏焼雅

『GOTH』乙一:感想

                                       あらすじ

ぼくは、死体が見てみたい…

高校生の「僕」と森野は人間の持つ暗黒面に強く惹かれる。そんな二人は毎回、奇妙な巡りあいで猟奇的な事件に関わっていくことになる。森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー。


第3回本格ミステリ大賞受賞作(同時受賞は笠井潔の『オイディプス症候群』)。

images (12) 好きだなぁ~この小説。十代の夏休みに読みたかったなぁ~たとえタイムマシンで戻れたとしても、時間軸から無理だけど……乙一小説『GOTH』は、私が2012年で読んだ本の中でベスト1のお気に入り作品。いやぁ~年甲斐も無く嵌りましたよ。人間の残酷な面を覗きたがる、鬱屈したティーンエージャーの頃を思い出す。イケない、他人に知られたらひかれる、解かってても、どうしようもなく惹かれてしまう心理、すごい解かる。と言っても私には今も昔も、残虐な画や記事を観て喜こぶ趣味は無い。あくまでも、怖い雰囲気を楽しむ程度。

↓ 以下ネタバレあり。

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テーマ : 感想
ジャンル : 小説・文学

tag : 乙一 GOTH 本郷奏多 ミステリ大賞 記憶 高梨臨 暗黒

小説感想:笠井潔『薔薇の女』

 「君のは玄人受けはするけれど、一般大衆向きじゃないよ。もっと読み易く解かり易く、読者が食いつきそうなネタにしなくっちゃ、三作目も今までの調子じゃ売れないよ。被害者は若い美女これだね! あとがきも必要だよ」とか、編集さんに言われたんじゃないの? と想像してしまった。 シリーズゼロ作『熾天使の夏』は番外編にしても、第一作『バイバイ・エンジェル』、第二作『サマー・アポカリプス』に比べて、いやぁ~読み易い。これから矢吹駆シリーズを読もうとしている方には、この作品がお奨めですね。題材もよく使われているもので、映像が浮かびやすい。実際この原作の映像観たことあるかも。犯行も、不在証明の偽装も解かり易い。犯人は明らかに、不自然な行動しますもの。ミステリー重視で犯人を知りたくなければ、やはり順番通りに読むべきです。後作で、前作のネタバレしますもん。私はいい加減な記憶が役に立って、犯人の名前直ぐ忘れますもん。それに犯人は一人じゃ済みませんし……

あらすじ 『アンドロギュヌス両性具有)殺人事件』

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tag : 笠井潔 薔薇の女 両性具有 猟奇殺人 アンドロギュヌス エルマフロディット 双子 女優 饗宴 プラトン

小説感想:笠井潔『サマー・アポカリプス』

             
アポカリプス(黙示録)⇒秘密を語る書物
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 灼熱の太陽に疲弊したパリで見えざる敵に狙撃されたカケルを気遣い、南仏へ同行したナディアは、友人の一家を襲う事件を目の当たりにする。中世異端カタリ派の聖地を舞台に、ヨハネ黙示録を主題とする殺人が四度繰り返され……。二度殺された屍体、見立て、古城の密室、秘宝伝説等、こたえられない意匠に溢れる、矢吹駆シリーズ第二弾。



↓ 以下ネタバレあり。この作品、ミステリーの部分はそれほど印象に残らなかった。

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tag : 笠井潔 サマー・アポカリス 黙示禄 カタリ派 矢吹駆 現象学 解脱 原子力発電 フランス

米澤穂信『インシテミル 』感想

          インシテミル 7日間のデス・ゲーム

 フリーターの理久彦は、謎の美女・祥子に紹介された時給11万2000円のアルバイトに参加する。その内容は、暗鬼館という場所で、男女10人が7日間暮らすという心理実験らしい。理久彦が与えられた部屋に入ると、そこには謎の箱があった。その中には火かき棒が入っている。これは武器なのか…? 暗鬼館のルールでは、誰かが“探偵”になり“犯人”を決めなくてはならないという…。



                2010年公開 キャスト・スタッフ
結城理久彦 - 藤原竜也・須和名祥子 - 綾瀬はるか・関水美夜 - 石原さとみ・大迫雄大 - 阿部力・橘若菜 - 平山あや・西野宗広 - 石井正則・真木雪人 - 大野拓朗・岩井荘助 - 武田真治・渕佐和子 - 片平なぎさ・安東吉也 - 北大路欣也                         監督 - 中田秀夫 原作 - 米澤穂信 脚本 - 鈴木智

↓ 以下ネタバレあり。

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tag : インシテミル 米澤穂信 クローズド・サークル 暗鬼館 ガード 指一本 バイト 7日間 映画

高見広春『バトル・ロワイヤル』感想

 私にとって、サバイバルゲームの元祖と言えば、この作品になると思う。
「今でしょ!」の林先生を見習って、内容を二十文字で要約してみた。
中学生に殺し合いをさせる政府のプログラム』先生! 句読点って必要ですか?
これだけでは、何のこっちゃか解からないでしょう? 

 では、太田出版発行(このサイズって何て言うんですか?)
         裏表紙に書かれた、あらすじをどうぞ↓

 西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。この国では毎年、全国の中学3年生を対象に任意の50クラスを選び、国防上必要な戦闘シミュレーションと称する殺人ゲーム、“プログラム”を行なっていた。ゲームはクラスごとに実施、生徒たちは与えられた武器で互いに殺しあい、最後に残った一人だけは家に帰ることができる。香川県城岩町立城岩中学校3年B組の七原秋也ら生徒42人は、夜のうちに修学旅行のバスごと政府に拉致され、高松市沖の小さな島に連行された。催涙ガスによる眠りから覚めた秋也たちに、坂持金発と名乗る政府の役人が、“プログラム”の開始を告げる。ゲームの中に投げ込まれた少年、少女たちは、さまざまに行動する。殺す者、殺せない者、自殺をはかる者、狂う者。仲間をつくる者、孤独になる者。信じることができない者、なお信じようとする者。愛する気持ちと不信の交錯、そして流血…。ギリギリの状況における少年、少女たちの絶望的な青春を描いた問答無用、凶悪無比のデッド&ポップなデス・ゲーム小説


↓以下ネタバレあり。

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tag : バトル・ロワイヤル サバイバル・ゲーム 映画 R15 高見広春 小説 中学生 修学旅行 禁止エリア 首輪

小説感想:笠井潔『青銅の悲劇』

 『吸血鬼と精神分析』から始まった、わたしの矢吹駆シリーズ読み、やれやれようやくここまで辿り着いたって感じです。これで刊行されてるのは読み終えたから、自分の中で一区切りつけることが出来ました。めでたし、めでたし。

昭和の最期が迫った1988年末、神職を受け継ぐ旧家の当主、鷹見澤信輔は冬至の神事の後、探偵小説作家宗像冬樹とナディア・モガールも招かれていた会食の席上、トリカブト毒による毒殺未遂で倒れた。だが、それは鷹見澤家を襲う悲劇のはじまりにすぎなかった。矢吹駆シリーズ日本篇第一作。

あらすじ読むと、横溝正史を思い浮かんだ。作者も、読んだことあるみたい。そりゃそうだよね、一通り読んだからこそ、本格探偵小説否定が出来るんだもんね。

↓以下ネタバレあり

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tag : 昭和 笠井潔 青銅の悲劇 小説 天皇 神祇 トリカブト 毒殺 ガンダム 引きこもり

小説感想:米澤穂信『氷菓』

↓始めっからネタバレあり。
51ptLr70VwL__BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_ 「俺には口がない。それでも俺は叫ぶ」 
1967年作 ヒューゴ賞受賞SF小説 
ハーラン・エリスン 米作家脚本家 
 ↑検索しても、あらすじ探し出せなかったので、どう言う話なのか解からなかった。新世紀エヴァンゲリオンの最終話のタイトルで使われた作品『世界の中心で愛を叫んだけもの』が有名なのかも。


P206「折木さん、思い出しました。わたしは、生きたまま死ぬのが怖くて泣いたんです。……よかった、これでちゃんと伯父を送れます……」


 

P200 俺は、『氷菓』の表紙を思い出した。犬と兎が相打ちになっている絵。その二匹を、数多くの兎が遠巻きに眺めていた。犬は学校側、兎は生徒。犬を道連れにした兎が、


                

↓以下、あらすじ

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tag : Iscream 米澤穂信 氷菓 古典部 省エネ少年 える 小説 感想 アイスクリーム

小説感想:米澤穂信『愚者のエンドロール』

 タイトルからしてそそられるものがあった作品。五作目に読んだけど、古典部シリーズは、私が読むにはこの作品だけで良かったかも。ともかくとっても面白かった。
 以前『ロビンソン家の殺人』で解決編見るの遅くなって、事件の内容すっかり忘れてしまったことがあった。問題編だけで、解決編の無い推理小説ってイヤです。時間を無駄に費やし損した感じ。自分で解ける能力無いから。
 この作品は、シナリオだけじゃなくって、既に映像が作成されて(シナリオ作家の意図したものとは違う)、もっと制約が多くなっている。推理小説なんて読まなくても、論理的思考を持ってれば、妥当な結末に到達出来るものなんですかね。

 「わたし、気になります」文化祭に出展するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した! 大人気青春ミステリ、<古典部>シリーズ第2弾!


↓以下ネタバレあり

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tag : 米澤穂信 愚者のエンドロール 文化祭 未完 シナリオ 解決編 女帝 ビデオ 夏休み 廃屋

小説感想:米澤穂信

↓以下、始めっからネタバレあり

     『ボトルネック

 甘さも爽やかさも救いも無い青春物語。わたしには身に染みる題材。もし、自分より前に産まれる筈だった子供が無事生まれていた場合、自分は存在出来なかったかもしれない。それだけじゃなく、上の子が産まれた方が環境が良くなっていた。事故死する筈の兄貴は生きていて、家庭内離婚の両親の仲は良くて、潰れていたお店は繁盛していて、亡くなった蕎麦屋の店主も元気で。極めつけが鏡の存在の、クラスの女子。主人公が好意を抱いていた彼女は陰気。姉が嫌悪していた彼女は陽気。ってのが決定的。ラストはホラー? 意味解からなかった。タイムスリップしたと思われる主人公、元の世界よりも怖い世界に飛ばされそうな予感。

↓以下、古典部シリーズ

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tag : 米澤穂信 ボトルネック 古典部 クドリャフカの順番 遠回りする雛 二人の距離の概算 文化祭 ABC殺人事件 アニメ

13/08/05『あまちゃん』観ててフと思ったこと。

 


 
 春子に『潮騒のメモリィー』を歌わせて、アキのPV動画でupする。
アキが北三陸で実体験したことを、そのままアキ春子のヒストリーとして表す。
初めて行った母の実家で、春子の部屋を開けた途端、80年代のまま止まった部屋の少女時代のママが動き出す。
春子の少女役、ユイちゃんに演じて貰ってもイイ。
夢を追い求めて東京に飛び出して行った少女時代のママを知って、アキもまたアイドル目指して扉を開けて旅立って行く。
鈴鹿ひろみに出会うまでのストーリー。流してみたらどうだろう。
なんなら歌っている春子の姿、少女時代の画像と一緒に流してみてもイイ。

 鈴鹿ひろみの影武者だったことは、自分達からは言わない。


↓以下妄想は続く

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tag : あまちゃん 朝ドラ テレビ 潮騒のメモリィー 地元に帰ろう アイドル アキ 春子 ユイ 鈴鹿ひろみ

児童小説:ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』

     あらすじ

              
 ガイ・フォークスの日の前日、暖炉の前で糸を繰っていたアリスは、毛糸玉を解いてしまった子のキティをしかり、そのまま子を相手に空想ごっこを始める。その延長で鏡の中の世界を空想しているうちに、アリスは実際に鏡を通り抜けて鏡の世界に入り込んでしまう。鏡の中の暖炉の前では、チェスの駒が意思を持って動き回っているが、はじめ彼らにはアリスの姿が見えず、アリスは彼らを持ち上げたりして驚かせる。アリスは鏡文字で書かれた本の中の詩(ジャバウォックの詩)を鏡に映すことによって読みとったあと、戸外に出かけてゆく(第1章 鏡の向こうの家)。



↓以下ネタバレあり。

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tag : 鏡の国のアリス ルイス・キャロル ジョン・テニエル 石川澄子 居眠り 言葉遊び 児童小説 七歳

児童小説:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』


                       あらすじ

 ある日、アリスが川辺の土手で、読書中の姉の傍に退屈を感じながら座っていると、そこに服を着た白ウサギが人の言葉を喋りながら通りかかる。驚いたアリスは白ウサギを追いかけてウサギに落ち、壁の棚に様々なものが置いてあるそのを長い時間かけて落下する。着いた場所は広間になっており、アリスはそこで金の鍵と、通り抜けることができないほどの小さな扉を見つける。その傍には不思議な小瓶があり、それを飲んだアリスはみるみる小さくなるが、鍵をテーブルに置き忘れて取れなくなってしまう(第1章 ウサギに落ちて)。河合祥一郎



↓以下、ネタバレあり。  

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tag : 不思議の国のアリス ルイス・キャロル 河合祥一郎 チェシャーネコ 三月ウサギ ハートの女王 言葉遊び 英国 クロッケー

プロフィール

唯

Author:唯
 読書感想が主です。探偵が登場する本格ミステリー好き。
と言っても、難しいことは解らないのでトリックにはさほど関心無く、登場人物のやりとりを見るのが好きなだけです。

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